接点のないアレ、コレ、ソレ。
今治西高校伯方分校(という名前にまだ慣れぬ)の生徒さんと一緒に、
この6月から11月にかけて島アートプロジェクトをさせていただくことになりました。
今年度、伯方分校では、総合学習の時間に希望クラスに分かれて様々な活動を行うそうで、中には、地元海運会社の協力を得て、シンガポール企業研修とか、高校サイクリングイベントの企画など、結構大規模なことをするクラスもあるようです。
最初お話をいただいたときは「うちの高校には美術の授業がないので、何でもいいからアートの授業を」という明らかに文化系地味枠のクラスだったのに、
なんだか張り切ってしまって、「そしたらビーチとか防波堤にアート作品作って置きましょう!」とか、また明らかにキャパオーバーなことを口走る私。
一体全体、いつまでこんなお調子乗りに付き合っていかなければいかないのか・・・・(まわりの先生も巻き込んでいる分、悪質)
「せっかくだから楽しくしたくない?!思い出つくりたくない?!」という、誰も求めていないサービス精神と、青春ノイローゼに、自分自身がウンザリしつつ、
「高校生主体」にあぐらをかいてブレブレな私。もう申し訳ない。
初回の授業直前まで、おもしろい現代アートを伝えるためのパワーポイントをいじりにいじり、ド緊張していた私ですが、いよいよその時が。
授業前のつかの間、男子の談笑の中の「一番ラクそうだから選んだ」という若者の本音を敏感にキャッチしてしまった私。
「だよな・・・・外部講師にアート・・・私も絶対この授業選ぶ側だったらそう思うわ・・・」と白目になりながらも、いかんいかんと自分を鼓舞し、自信たっぷり(風)に授業をはじめました。
いざはじまると、
私が高校生の時に好きだったアーティストや、衝撃をうけた作品とか、沢山紹介したくて必死に喋ってしまって、ちゃんと伝わっていたのかも分かりません。(なぜなら無我夢中だったから)
ここぞという時に力むクセは、相変わらずで、ベラベラ喋っていたらこれからが大事ってところで授業終了5分前・・・・・(もうダメだ)
「ラクそうな授業」で、よくわからん女が、さんざんっぱらベラベラ必死で喋ったあと、のこり3分、必死でパワポをすっ飛ばす姿は、さぞ哀れだったであろう。(自意識の暴発)
プロジェクターのセッティングを手伝ってくれた支所の職員さんに
「人があんな風に焦っているのを見る機会はなかなかないから貴重な時間だった」
とニヤニヤ嫌味を言われながら、台風の日に一日中外にいたぐらいの疲れ顔で、帰路につきました。
せめてもの救いは、私がベラベラしゃべるのは今回までで、あとは話し合いタイムに突入し、制作、制作、となるので、もう変な手汗をシュワシュワ蒸発させる心配もないこと。
最初の自己紹介で、かわいい高校生の笑顔も見れたので、これから秋まで、楽しく講師をやりきりたいと思います!!はい!!