今日は祭り!ここはアジア!
伯方島はすっかり秋です。さわやかな風が海からやってきて、なんとなく色彩温度の高い空気感。これこれ~♪秋秋~♪
伯方島も秋祭りの季節。
前の週が大三島で、一週遅れて伯方島。やはり祭りの盛り上がりは大三島!と聞いていたので、伯方はどんなかね。と思いつつ北浦地区の祭りに・・・
伯方島はもともと5つの村で出来ているので、祭りも5地区別々で執り行われます。私が住んでいるのは叶浦地区なのに、なんで北浦で?と言われたりしますが、北浦の人たちには着任当初から何かとお世話になったり、イベントに呼んでいただいたり、、、今回も自治会長さんから「保険かけとくけん」と名前と生年月日を書くように言われて、あれよあれよと言う間に北浦の祭りに参加していました。(笑)
「ん・・・保険?」
というひっかかりはさておき、前日の東京出張から大慌てで帰ってきて、瞬時に祭りモードへ。
獅子舞や、子どもたちのオシャレなメイクがかっこよくて見惚れていると、金色の飾り神輿登場。男の人たちが歌いながら現れたと思ったら、「せっかくはっぴきとるんやけん!」と押し出されて神輿の下へ・・・・
私の地元にはこういう祭りが無かったので、はっぴを着るのも、神輿をかく(担ぐ)のも初体験!恥を忍びながらもテンションは爆上昇でした。
日差しに当たってギラギラ光りながら、男衆の歌声と一緒に揺れる神輿、、、、「ぶらさがっとけ!」と言われるほど、いてもいなくても変わらんような私でしたが、クラクラするほど興奮しました・・・祭りしゅごい・・・
「おかあさーん、女の子がおるよーーーー!」とどこからともなく子どもの声。
一瞬、「本当によそ者で女の私なんかがズケズケ加わってもよいものだったんだろうか・・・・」と我に返った私。
お宮に戻ってお弁当を頂きながら
「すいません、ずうずうしく。私なんかが大事な祭りに入ってもよかったんでしょうか?」とおじちゃんたちに言ったら、
「ええんよ!ここの祭りももっとグローバルになっていかにゃ~いかんのじゃけん。女性が(神輿を)かいたんは初よ!来年は女神輿をつくらにゃ!」
とスマイル。
うううう~~~懐がひれぇ~~~~(泣)
しかし、男の人がこうは言っても、お母さんたちは分からない。せっかく祭りのためにおいしい料理やお接待を用意してくれているのに、どこの馬の骨か分からない女がズケズケとご馳走に呼ばれているというのはいい気がしない人もいるのでは・・・?
と思いつつ、集会所に着くと、
お母さんたちが笑顔で、「ご苦労様じゃね~!偉いね~!」と沢山ジュースを持たせてくれました・・・・。
うううう~~~あなたのお家にお嫁に行かせてください~~~~(泣)
もうダメだ。これは夜までいよう!と決意。出張疲れとか知るか。
一度飾り神輿をお宮に入れたら、今度は別の神輿を出して、投げたり、ゴロゴロ転がしながら集落を練り歩きます。海水が入ってくる水路とか、川とか、引き上げるのが大変なのに、投げてイエーイ!を繰り返すので、全然進まない(笑)
そしてすごく危ない。「危ないぞー、大丈夫かー?」と言われるたびに、「大丈夫です!保険かけてもらったので!」と繰り返す私。
思いがけず保険の大切さを知る。
落ちた、というか落とした神輿。
一瞬「一体これは何だ・・・?」と我に返る瞬間があるものの、「いやいや、このカオスな感じがアジアやねん。日本やねん。」と言い聞かす。
子ども神輿の方にも「おいみんな!もっと大きい声で歌おうぜ!」とか言って指揮をとるイケメンがいた。惚れてまうやろ・・・
人が減っているとは言え、こうやって大人の姿を見て、伝統が引き継がれていくんだな~。すごいな。人が豊かな場所だな。とつくづく思います。
夜になると、そこここでお酒を飲み歩きしている男性たちのテンションもあがってきて、頭にリボンをつけて踊りだすおじいさん。ここで歌うのはまさかの「炭坑節」という関係の無さ。
酒の席らしく手拍子がなりだした途端、「あんたどっから来たん???!!」と島のお母さんの驚きの声。「さっき家に送って帰ったやんか!どがんしてここまで戻ったん?」と頭にウサ耳っぽくリボンをつけたじいさんに呆れ顔の女性陣・・・(笑)
一度家に帰ったおじいさんも復活するくらい元気な祭りとや。
めっちゃ笑いました。
結局、暗くなるまでいましたが、
有津地区の人から、祭りの打ち上げにお呼ばれしていたのもあって、神輿の宮入りまでは見ず、7時過ぎに帰らせていただきました。いやー、私の初めての秋祭りは貴重な経験になりました。とても面白かった。ありがとうございました。
今年は北浦地区での参加でしたが、来年は宵宮から色々回ってみようかな~と思ったり、いや、来年も北浦来たいな~と思ったり・・・
とにかく無病息災で一年、次の祭りまで頑張りましょう!