【移住10ヶ月】イノシシの皮をはぐまでになった女子
年末に車を買って、保険に入ったら、コツコツ貯めていた(というほどでもない)通帳残高があっちゅうまにスッカラカンになってしまって、また節約生活が始まっていますが、これでまた木版画の道具を買ったら、スポーンとお金が飛んでいって、私、本当にお金を貯めることなんてできるのかしら??と思い始めました。
お金に対しても能天気なので、深刻な悩みではないけれど、お金はいつなんどきであっても有るにこしたこたぁない。起業したいならなおさら。
ってことでまず、今年はアクセサリーの改良からはじめて、ネットショップを利用してみたり、色々と教えていただいたお店にあたって、販路をつくってみたり、ちゃんとやってみようかなと思います。
まにまにのアクセサリー買って壊れちゃった人、いつでも言ってくださいね。無料でお直ししますので。私もたまに取れちゃうときがあるので、この辺の耐久性も研究しないとプロじゃない。
しかし、「作らなきゃ」「パーツを拾いに行かなきゃ」と思えば思うほど海辺が遠い。この寒さのせいで、島なのに海辺が遠い。「とにかく行けばなんぼでも拾えるんだから!たまに行けば、いつもの浜もリニューアルされて新しいお宝いっぱいなんだから!」と叱咤激励しながらまず車を走らせることからですね。
して、早くも2月。
今日もまた凍えるように寒い・・・
朝からイノシシ解体の手伝いに行って、冷たい雨に降られながらナイフで切り刻むカラになった魂の入れ物。なんでか私が行くときは雨多し。私は超素人なので、皮を剥いだり、骨を抜いたり、そんなことをのろまにちょこちょこしているだけなんですけど、皮を剥いでいると皮膚の表面には見えない傷跡が内側に残っていたりします。のりさんは「オスだから喧嘩のあとかねぇ」と言います。
・・・お母さんのお腹から出てきて、駆け回ったり、他のオスと喧嘩したり、餌を探したり、島の山での生活はどんなだったんだろう??
と想像しながらナイフを滑らせる私。
それは、殺されて可哀想とか、そういう単純な気持ちではなくて、言葉で説明ができない、不思議な・・・。
幼稚園のときに
「じゅうを~てばなせ~ けもの~にまじれ~ いのちのみずをのんで~ いのちにめをさませ~♪」
という歌を先生が教えてくれて、私は今もこの一説のメロディが好きで家で口ずさんだりするのですが、合唱曲や童謡で検索してもでてこないし、「あれはなんだったんだろう?」と思っていたら、どうやら「あふりかのたいこ」という絵本がもとらしいです。
無感覚に消費していくスーパーの肉と、私が今日のお駄賃に持たせてもらった肉は、「食べる」という行為から広がっていくスケールが違うと思います。あらゆるものは勝手に食卓に並ぶんじゃないんだという実感は「いのちにめをさます」ことかも!??
なぁんて思ったり。(急に賢くなったような物言いだな)
(これは晴れの日の80キロ級)
つい1年前まで、まさか自分がイノシシの皮をはぐなんて思ってもみなかったし、めっちゃグロいと思ってたのに(笑)・・・何があったんだ私。めっちゃタフな人みたいに聞こえるやん。(自意識過剰)
大丈夫。「ぶおおおお!めっちゃ腸出てきたあああ」「ぎゃー!銃弾でてきましたけど!」と解体中1人でうるさいです。のりさん無口すぎて笑う。
相変わらずしまなみで濃厚な経験を積ませていただいています。