伯方島まにまに日記

愛媛県伯方島に移住した25歳女の日々のおしゃべりです。

島で映画を観たいわけ。

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まだ先の話なんですが、10月27日、金曜日の夜に伯方島で映画の上映会をします!

「人生フルーツ」というドキュメンタリー映画で、ナレーションは樹木希林さんです。

 上映館数が少ないながら話題になった作品ですし、個人的にこの映画の予告編は100回くらい観ているんですが、決してシネマコンプレックスで上映するタイプの映画ではないので、島に住んでいるとなかなか観れません。

 だったら、自主上映会という形でみんなで一緒に観るのはどうでしょう?という事で、このイベントを企画しました。

私も未見の映画なので本当に楽しみです!チケット代そこそこなんですが、映画配給会社への支払い分とスクリーンの準備なんかで消えてゆくお金です。次回からは、うまいことお金を引っ張って来れればと思うんですが、今回はとりあえず1200円で。

予告編だけで「これはゼッタイいい!」って確信持てるので、自信を持っておススメします。(説得力ないねぇ~)

 

ところで、

昔、この島には4館(?)も映画館があったとか。今じゃ、どこに!?どこにあったの!!???みたいな雰囲気ですが・・・。島のじいちゃんやばあちゃんが小さい頃、若い頃には映画が身近にあったんだろうな〜。いいな〜。

私の世代じゃ、小さい頃からイオンとか駅ビルとかの大型商業施設の中のシネコンばっかりで、昔の映画館のオールナイトとか、2本同時上映とか、そんな話が憧れだったりするんですよね。

3Dとか4DXみたいな、がしゃーん!ずしゃーん!みたいなド派手映画も結構好きで楽しいんですが、そればかりじゃあな~っていう気持ち。

 

うちは、父親が昔から映画大好きマンで、

「いや~やっぱりアメリカンニューシネマだね。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』!」みたいな事言うカッコつけなので、

小学生のときには、渋谷のユーロスペースに連れて行ってもらったこともありました。

(もうサブカル系になるしかないカルマを背負わされている小学生の私・・・)

家族3人で観にいったのは

「埋もれ木」とか「バーバー吉野」です。埼玉の田舎からの渋谷は遠かったナ・・・。

でも、どちらも大人になって見返して心がホクホクする映画でした。

今でも「バーバー吉野」は荻上直子監督作品の中で一番好きな映画です。

 

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 これは超どうでもいいのですが、ジャック・ブラックの「ナチョ・リブレ 覆面の神様」も家族3人で観ました。下品でくだらない映画だったという記憶しかないけど、これをチョイスして映画館に行くとは、おかしな家です。ジブリを見ろジブリを。

 

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 母とは2人で井筒監督のトーク付きの「パッチギ!」も観にいったりしてます。(訳も分からず連れて行かれて、エッチなシーンで寝てるふりするほど気まずい思いをさせられたのに、横で井筒監督の一挙一動に大爆笑している母の意味がわからなかった当時。今なら分かる。)

これも、大学生になってからもう一度観ました。

だいたい、あの頃はイムジン川の意味がわからなかったですからね・・・

 

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 大学に入ってからは、「誰も知らない」そして父になる」などで有名な是枝裕和監督の大ファンになってしまって、京都の三条にある映画館での「海よりもまだ深く」のティーチインに参加しました。ご本人に直接質問ができたことは、今でも思い出して震える感動の瞬間のひとつです。あの大人の佇まいが忘れられないや・・・。本当、是枝さんの良さを話し出すと止まらないので、さっさと引き上げますけど、未だに一番尊敬する人です。

初期の作品に「ワンダフルライフ」という映画があって、これが本当に良いもんだから父に「こんないい映画監督がいるんだぞ?知らんだろ??」と自慢したら、父はこの映画を公開当時に映画館で観ていたことが発覚して、1時間くらい映画の話をしたこともありました。

 

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私の思い出の中では、今まで見聞きしてきたアートや、本や、音楽よりも、映画が一番色鮮やかかもしれません。

こうやって家族の思い出をたどると、映画から学んだことや、映画から興味を持ったものが沢山あるな~と感じます。

映画館でいろんな人と同じ空間と時間を共にするというのはすごく面白いことです。いい映画を観たあとに漂うあの空気で地球をくるんだら、きっといい世界になると思うね!

 だから、島には映画館がないけれど、来る10月27日には、ずっと忘れないような映画体験ができる場が作れればいいなと考えています。うまくいったら、今後も継続した映画会にしたいという気持ちを込めて「vol.1」にしていますから!(笑)

「自分の好きなことで、誰かが楽しんでくれたら最高!」と思うことを、色々実践できる場所にいれるという今は、ラッキーなことだと思います。 

 

 映画会に協力してくださるという地域の方にも、感謝の気持ちしかありません。

成功するといいな~とニヤニヤ妄想しながら、準備を進めてまいります。 

 

日本の地方アツすぎる問題【御陣乗太鼓】

 

 久しぶりに新幹線に乗ると、高速で流れていく窓の景色のほとんどが「田舎」であることをしみじみと感じました。確かにうら寂しい様子が高速移動中にも分かりますが、逆に言えば、日本には、田園や山並みの美しい景色や、未発明な地域資源がまだまだ残っているということだと思います。そこにシビれる憧れるぅ〜!って感じです。

 

で、私が薄給を捧げて新幹線でどこに向かったかというと、

 

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日本海

 

ズバリ、石川県輪島です。

 

めちゃめちゃ遠かった・・・。

日本海怖かった・・・。

 

単なる旅行なのですが、私がツイッターで輪島行きたいな〜と言っていたところ、反応した部活の先輩と後輩が同行してくれて、ちょっといいお宿に泊まり、海鮮を食べ、足湯に浸かり、浴衣でお酒を飲んで喋って、なんとも贅沢な時間を過ごせました。(この渋い旅程に喜んでいる大人な自分に感動する。)

 

私がなぜ輪島に行きたい!行きたい!とわめいていたかというと、

 

これだァァ

・・・ワン・トゥッ・スリー!

 

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くう〜!いい写真!

皆さん、もうお分かりですね?

輪島名物「御陣乗太鼓」ですよ〜!!!!

浴衣を着たヘベレケのじいさんに撮ってもらいました。

 

私も、むちむちの実を食べた無知人間なので、日本全国津々浦々の伝統芸能を今まで全然知らなかったし、興味を持ってこなかったのですが、

この御陣乗太鼓は、去年みうらじゅん氏が「御陣乗太鼓!御陣乗太鼓!」と色々なところで言い散らかしていた上、「みうらじゅん賞2016」も獲得したというニュースまでもが私のところに舞い降り、ちょっと調べてみたら一気に夢中になってしまいました。(みうらじゅんの発言に絶大な信頼をおいている有吉)

 

画像検索したところ、まず、お面の造形がすごい。あのお面の迫力だけで「これで太鼓叩いたらカッコイイに決まってるじゃん!」と声が出ました。

調べると輪島ではこの時期、毎日公演されているとのこと。

いくしかない!という直感を頼りに、はるばる実際の御陣乗太鼓を観て参りました。

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(いく前にネットで見て感動したお面の写真です。)

 

 

 

20:30、波が打ち付ける海の淵に立つ、輪島キリコ会館に人が続々と集まってきます。

正直、徳島の阿波踊り会館の阿波踊りみたいなもんが頭にあった私は、もしや全然人がいないのでは?(失礼)と予測して、友人たちとのんびり向かったのですが、想像以上の人入りに慌てて、少し足早にゴザ席を陣取りました。

室内だと思っていたので、意外や意外、屋外のステージの前にゴザとパイプ椅子が並べられていて、時間になるとはっぴを着たおじさんが現れ、開演の挨拶が始まりました。

まず、御陣乗太鼓保存会の人から、御陣乗太鼓の由来の説明があります。

それによると、昔々、上杉謙信能登に勢力を伸ばしてきた時、武器らしい武器を持たなかった輪島の村人たちが、村の平和を守るために、木の皮で作ったお面と、海藻の髪の毛をまとい、たいまつの下、太鼓を打ち鳴らしたことで、驚いた軍勢が、輪島攻略を諦めたという話が御陣乗太鼓の由来らしいのです。いわば、男たちの命がけの太鼓です。この由来がまた・・・痺れます。

 

さて、いざ始まると、酒臭いおじいさんばかりの会場は、暗くなり荘厳な雰囲気に。

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お面の男たちが「ウオーーーーーーーーー!!!!!」と獣のように叫んで登場すると同時に私の興奮はマックスに達し、ただ息を飲むしかありませんでした。

これは想像以上。

太鼓は聴いたことのないリズムと胸の突き刺さるような猛々しい響きで、

昔の人たちが、家族やふるさとの平和を守るために、死に物狂いで「ヤバい奴ら」を演じたその様子を想うと、何故か涙が溢れました。かっこよすぎて・・・・

 

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(御陣乗太鼓を見る人たち)

 

感動の20分間があっという間に終わり、

写真撮影タイムとDVD、ブルーレイディスクの販売へ・・・

毎日やっているだけあって、こなれ感がすごい保存会のみなさま。

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ヒーローショーの如し写真撮影タイム。癒される。

どこまで胸キュンなイベントなのでしょう。

 

こんなに素敵な伝統芸能を教えてくれてありがとう、みうらじゅん氏。

本当のクールジャパンはこれだ!と思いました。

 

改めて思います。

 

過疎や限界集落といえど、地方の面白さは半端じゃないです。アジアが残っている。

私にとって輪島はすごいパワースポットでした。

まだまだ、国内でも知らない場所や、文化があるのだと思うと、この先生きていくことが楽しみです。こうやって、いいものに出会って泣きたいなあ。

 

翌朝は、輪島の朝市を巡り、お土産にわっぱ弁当と漆塗りの箸を購入して、再び新幹線で帰ってきました。

 

帰りの新幹線でさくらももこの「さくらえび」というエッセイを読んでいると、しまなみ海道に父ヒロシと旅した話が登場し、「さて、私も島に戻りますか」とふるさとに戻るような気持ちになりましたとさ・・・。

 

 

 

 

【地域おこし協力隊】という個性のサラダボウル

 なんだか久々のブログです。書く気はあるのに時間がないというのはムズムズしちゃいます。

私の場合ブログ書くのに最長3時間ぐらいかかるので(長!)、家帰ってからの時間のすべてをブログに捧げるってのはなかなかの強い心が肝になるのです。

(言い訳タイム終)

 

 

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 さて、31日と1日は楽しみにしていた愛媛県の地域おこし協力隊の交流研修会に行ってきました。

思えば、愛媛県全体の協力隊説明会に参加したとき「愛媛の協力隊は仲がいいよ!」と教えてもらったことも、愛媛で協力隊をする決め手になったような気がします。

大三島の協力隊3人と伯方の協力隊2人で車で松山に向かったのですが、道中、久しぶりに私のバカが猛炸裂して、先輩から「有吉さん、すごいセンスしてるね・・・(苦笑い)」という最上級の皮肉がとび出し、今までの人生で何度となく経験したことのある〈どうした有吉!タイム〉に突入・・・。ちょっと泣きたくなる一幕、ははは。(詳しいことは割愛)

 

研修所に到着すると、とりあえず他の今治組に挨拶。

今治は協力隊が多いけど、正直会う機会が沢山あるとは言えなくて、こういう機会に同期の様子を一生懸命聞いちゃいますねいつも。

講演の途中は、人の話を聞いている途中に関係ない自分のアイデアが湧いてくるという、脳内の歪みを感じつつも、ふつふつと根拠のない自信とエネルギーが湧いてくるような感覚でした。この仕事を選んで島にとびこんで行って正解。なんだか私に向いている気がする、、、、というわけで、シンプルに感想が酷いですが、他の協力隊の活動のお話は大変面白かったということです。(最後まで酷い)

 

  美術科高校に行ってた頃、クラスに細井くんという超絶技巧デッサンロボットみたいな男子がいて、彼がジブリで働きたいと言っていたのでその話を家に持ち帰って、「お父さん、スタジオジブリは就職倍率100倍らしいよ。すげーよね」と言ったら話半分で聞いていた父が「自分でスタジオジブリみたいな会社作れば1倍だぞ」ってナイター見ながら適当に言っていたことを、不思議と今でも忘れないのは、私の気持ちの中で、最もデッサン力に優れた100人に1人より、下手なデッサンで新しいアニメを作ってしまうその辺の1人になりたいと、どこかでそういう生き方を選びたいと思う私がいるからかな、と思ったりします。(比喩表現とゆーやつです)

協力隊の人たちと話していると、自分で仕事をクリエイトしたり、生み出そうとするパワーに満ちた人たちばかりで、すっごく感化されます。タイプは違っても、芯に近いものを感じるナ。

 

しかしまあ、ブログの中ではこんな感じでペチャクチャ饒舌なネット内弁慶の私も、「ブログ読んでますよ」とか声をかけてくれる優しい人がいるのに「ああ、ありがとうございます。・・・シーン」みたいな絶望を繰り返し、人間関係潤滑剤a.k.aお酒を飲みまくって、結局、肝心の聞きたいことが置いてけぼりの有様。次回研修の頃にはもう少し小慣れた雰囲気を纏いたいものです。(なんだそれ)

 

とにかく、楽しい研修会になりました。おかげで俄然やる気が出てきたというところですかね。

 

そして、いろんなネタが溜まっているので、今週で消化していこうと思います。

どこまで行けどくだらないぼやきブログですが、引き続き宜しくお願いします!

5ヶ月間の生温かいデザインたち(震え声)

地域おこし協力隊になって5ヶ月が経とうとしています。

地域活動やイベントのお手伝いに始まり、版画のワークショップなどもさせてもらっていますが、こんな風に、チラシ、ポスター、マップ、ポロシャツなど、デザインをさせていただく機会が増え、とても嬉しいです。

正直、自分のしごとに全然自信が持てないので、もっとイラレやフォトショ、デザイン全般勉強しておけばよかったのになーと嘆くことがしばしばです。

「デザインをしてます」と言うたびに肝心の「デザイン」の部分が震えます。

「私が作ったんです」とは言えるのに・・・(何があった)

もっと使えないのは「アート好きです」「アートやってました」なんですけどね(笑)

芸大の闇は深いです・・・。

 

この前、支所の人から「いらないからー」と高そうなデザインの本をいただき、感謝感激です。(伯方島ってAdobeソフト使える人が結構たくさんいるんですよね。教えてもらいたいです〜)

今後は、協力隊との兼業で、地域の商品パッケージやラベルのデ、デザイン(震え声)なんかも有料でお受けしますので、ぜひ宜しくお願いします。

わたくし、今後も精進いたしますので、どうか生温かい目で見守ってくださいませ。

 

以下、5ヶ月間の作品記録(ちょっと少ないですが・・・)⇩

 

f:id:arisansun:20170829163751j:plain「しまパサール」一番最近のはこれです。

私もアクセサリーで店出すのでぜひ遊びに来てください。

 

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5月・6月に苦悩した夏まつりポロシャツ。苦悩が伝わっていないようでよかった。さらりと作りました、さらりと。(嘘)

 

 

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いろいろと記念すべきイベントになったハナレコジマです。

 

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グリアンの島女子ワークショップ。データ重すぎてスクショをトリミングしました〜・・・とほほ。

 

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この辺は4月に児童館からお願いされたもの。純粋に楽しいのはこういうのです(笑)

 

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4月に歩き回って作った開山マップ。正直作り直したい気持ちしかない。

来年の桜までになんとか・・・

 

 

地域おこし協力隊に大学生が応募してしまった人。(チーン)

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このブログを始めたおかげで、今まで知り合いだった人、そうでなかった人、多種多様なたくさんの人から声をかけてもらえるようになりました。ありがたや〜〜。私たち、バブル崩壊後の暗い日本しか知らない世代だとちまたで言われてますけど、リュックみたいな携帯電話を持ち運ぶ時代じゃなくてよかったと思います〜〜〜(イメージが雑)。私のような凡人にしてみたらシンプルに楽しいですからね。ネット社会。(ゆとりっぽいなー)

 

 今日は、最近辛いな〜と思っていることを書きます。私自信が辛いわけじゃないのでご了承ください。(それを期待していた人はゲッタウトヒアー!!!!)

 

 このブログをノリノリで始めた時に、協力隊とか移住者の面白いブロガーさんがいないかな〜と漁っていて、たまたまこんな記事を見つけました。

michihito-t.hatenablog.com

 

おおう・・・・こう来たか。(冷汗)

「少しデザインができる」、みたいな言及があり、

「この人、まさか私のことを知っているのか!!???」といういつもの自意識過剰を発揮しつつも、恐る恐る読ませてもらいました(笑)

 

おっしゃることは普通のことなのですが、私は「その通りだ」と頷けない状況です。(皮肉でなく、もうすでに今協力隊なので!笑)

 

 私は人から「考えが甘い」と言われても反論できないことを大いに自覚して生きてきました。

「そうです。私は昔から考えの甘い人間なんです。楽譜が読めないのに校歌の伴奏に挑戦してみんなの前で大恥をかいたり、スマッシュが決まった!と勝手に思い込んで全力でガッツポーズしたら打ち返されて試合に負けたり、口の軽い友達に恋心を打ち明けて大惨事になったり、かなりヤバい臭いを放つ鶏肉を一か八かで食べて案の定、翌日胃液を吐き続けたり。22年間、自分の考えの甘さで損をしたことを数え始めたら日付がかわりますよ!」と堂々と言えます。(堂々と言うな)

 でも、そのゆるい楽天的な考え方のおかげで得たラッキーだってあるのですから、私は今後も気の向くままに陽当たりのいい場所に座っておしゃべりを続けていたいのです。性格だから仕方がない。

 

 だから、もう今更キャリアとかあまり気にしていないので、この記事にはシンプルに納得できません。まあ要は「(堅実な考え方の)大学生にはオススメしません」ということです。

(そもそも私の場合、小学生時代の人生計画である「若干15歳で月刊漫画雑誌ちゃおで鮮烈デビュー後、ドラマ化、映画化、社会現象化、原作者のありよしかなこ(←あらいきよこを意識している)は超有名人に!」という一連の流れは、16歳の誕生日をもってオールリセットされてしまったので、闇時代以降の私の人生なんてすでに余生ですし。)(どうでもよすぎてやばい)

 

 あと、会社に入ると、会社が気にかけてくれて、教育をしてくれて、ノウハウを学べるという話がありますが、私はここがかなりクエスチョンマークです。これは今の時代的に「?」ってことですかね。

ブラック企業」とか「社畜」とかいう言葉は、私たちの世代ではすでにネタ的に扱われていて、私も大学を出る前はちょっと連日バイトするだけで「ブラックだわ〜」なんて言ってたようなタイプなんですが、最近、笑えないくらい生々しい日本の労働について親友の口から聞かされて、言葉が出ません。

 12時間労働は当たり前、理不尽な小さな事で周りにイライラされて、会社の上の人間は親会社からの天下りなので人材を育てようとしない、何かトラブルが起きれば犯人探しが始まり、誰かが仕事で追い詰められていても全員が余裕がないので知らん顔。

なかなかひどいと思いませんか・・・

 

昨日、幼馴染の親友からLINEが入ったので見てみると、なんだか憔悴しきっていて、「やめたいやめたい」音頭。胸が痛くなりました。(彼女、昔から出木杉くんの女バージョンみたいに切れ者なのに)私たちが子供の頃に夢見ていた大人って、こんなことだったんか・・・。

 こういう話をすると、「世の中だいたいどこもそんなもん」とか「それでも働かなくちゃ食ってけない」とか、「俺たちの若い頃はもっと働いてた」とか言う人がいるのですっごい嫌なのですが、

「みんなそうだからしょうがない」事をスタンダードにしちゃダメでしょ!?と思うのです。誰かがトイレで泣いていても気に留めないような社会が「社会」なら私は社会人なんて言われたくないし、一生「子どもだね」と言われながらババアになっても構いませんよ。

家に帰って、もやしを湯がいて食べる日々に見つけた彼女の唯一の楽しみは、靴下とかパンツとかを干すパチパチに、やじろべえ的にバランス良く洗濯物をつるす事だといいます・・・・。22歳だよ22歳!!ボケ老人じゃないんだから!!!世も末だ!!!!(言葉に気をつけませう)

 

と、無許可にこの事をブログに書いてしまったので後で怒られるかもしれないけど、要するにいいたいのは、会社で働いていても、地域おこし協力隊していても、どっちもそれぞれの苦労があって、どっちも大変で、どっちを選ぼうが自由でしょ!ってことです。これからぶち当たるであろう壁があるのも承知だし、今までだってのたうち回るくらい辛い思いをしましたよ。(主に創作活動でw)

 協力隊を応募する前にこのブログの記事読んでいたとしても何も変わっていなかっただろう、とは言いつつも、ここ数日、この話が気になっていて、「世間知らずに協力隊に応募してしまった人」代表として、何か記事にしたいな〜と思いました。

 自分が考える脳で、手足を動かして前に進む事を、「3年は会社で働いたほうがいい」とか「転職すると不利」とか、ぼんやりとした古い一般論に個人の生き方を邪魔される必要があるんでしょうか。右肩下がりの平成生まれだからこそ、高度経済成長期やバブルには無かった新しい価値観や生き方の指針があってもいいと思うのですが。それぞれの考えがあって、それぞれの生き方があって、それが楽しくて幸せならいいな〜というところですかね。偉そうに、と思われたら嫌だけど、率直な感想です。

 

 とはいえ、こうしてブログにゴニョゴニョ吐き出しているだけでは何も変わらないので、活動を通して、「私、いつも考えが甘いけど元気にやってるよ〜〜〜!!!!」と伝えていくほうがいいですね。やっぱり。

 この前のイノシシカレーの事が少しだけ愛媛新聞に載って、「新聞にでとったね、カレーのこと!」と声をかけてくれる人がいました。ブログの言葉だけじゃなく、こんな風に私の活動を伝えていけたらいいな〜と最近すごく思います。

 

やっぱり大学生から協力隊なった人はダメだったと言われないように、自分のペースで前に進んでいきます。

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大好きな「この世界の片隅に」の中に、

「この世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ」という言葉があって、私はいつも勇気付けられています。

親友にもこれを教えてあげよう。

と思う金曜日の夜なのでした・・・・

 

 

 

 

「バイブス」という言葉の意味を僕たちはまだ知らない。

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徳島から帰ってきました。

今朝、鳴門金時パイを携えて出勤すると「ゆっくりできた?」と皆んなが笑顔で聞いてくださる優しい世界。

東京で働く友達の話を聞いていると、社会人1年目が夏休みを気持ちよくもらえるなんて当たり前のようで当たり前じゃない。助かります。

 

 帰省中、お父さんと、徳島県の貞光にある上田屋の音楽ライブに行ってきました。禅興寺ライブや汐待亭ライブから始まって、生音楽はやっぱり超いい!という、しごく当たり前の事に気付いた最近の私は、こういう音楽イベントが大好きになっています。

 今回は「光風×Koutang」のツアー初日ということで、当たり前のように知らない人のライブに勇んで飛び込みました。(私が知らないだけですよ)

光風さんの声は力強くて切なげで、少しハスキーで、こういう声に生まれてきた人が、歌を歌うべきだと気づく瞬間はどんな時なんだろう?と思いながら、天性の声と音楽のマッチング素晴らしいな、と思って聞き入りました。

 しかし、会場内のターバン・草木染めスカーフ・タイパン・ダイダイ柄ワンピース率の高さ。私はこれを密かに移住者ルックと呼んでいるのですが、あの服装の人たちは、往々にして人柄が良く、ラブ&ピースで、子沢山で、ある葉っぱを育てていそうな雰囲気で(失礼)、顔も似ているので、私はもともと同じ人種というか同じルーツを持った人たちが、地方に再集結しているのではないかと勝手に妄想しています。徳島の移住者は、こっちの方たちとはまた違った濃ゆさがあって面白いですね・・・人間観察がはかどります。

 で、やはりすごくノリがいい会場で、最高潮に達したラストは意味も知らないのに「バイブス高い」とちょっと声が出ました。恥ずかしい・・・。バイブスとかいう人間になったのか私・・・・。

 そういった多少のジレンマはあるものの、音楽好きな父も、そこそこ好きな私もノリノリな夜でした。彼らの四国ツアーは28日までで、最終日は土佐清水らしいので、行ける方は是非。とても良い音楽ですよ〜

 

greenmassive.com

 

個人的に、谷川俊太郎の「朝」に曲をつけたやつが最高でした。聴いたら絶対うるむ曲1位は高田渡の「ブラザー軒」ですけど、光風さんもいい勝負です。(お前何様)

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 島では、買い物でお金を使うことがあんまりないので、最近はカルチャーにお金を使いたい欲がモリモリ湧いてきます。形をとどめないものって、一番の贅沢ですよね〜。

引き続き、9月のハズミズム2017では大好きな鎮座ドープネスが拝めるそうなので、隠れB-girlの私もとりあえずChill outですわ。(にわか臭すごいな)

 

 

 

イベント初出店&完売御礼。

 朝バナナダイエット、ウォーキング、ひとこと日記をはじめとする、自分史に燦然ときらめく3日限定の幻たち。

前回の記事から早くも数日経ち、怪しげにちらついた「3日坊主」疑惑ですが、大丈夫、ちょっと忙しかっただけです。(つたう汗...)

 

 そう、19日土曜日は、大島で開催された「ハナレコジマfestival」に初出店!地元の友人曰く「もはやイノシシ」の私が作ったイノシシキーマカレーを販売しました。大量の玉ねぎをじっくり炒めて、イノシシ肉とスパイスで煮込んだカレーはグルテンフリーだけど、とろみがあって美味しいです。地元の野菜をレモンで和えたさっぱりのアチャールと、プラス100円でスパイスに漬けた平飼いの半熟卵も付く一皿でした。夕方のライブまでになんとか完売してホッと一息。自分で作って自分で販売するのはこれが初めてで、1ヶ月前からソワソワしてましたが、家に忘れ物することなく(これ大事)、順調に行きました。反省点もあるものの、父曰く「まずやってみたことが大事」とのこと。その言葉を信じて次回につなげたいものです。

今、夏季休暇いただいて実家に帰省中なのですが、唯一、「何、シマサラって、どういう意味、ピンとこない」という、一番恥ずかしいところをチクチクしてくる両親がいます・・・。だいたいね、ベンガル人のコックしかいない店を「ジャイプール」と名付けたあんたに言われたくないよ父さん。私は小さいころ、友達に家が「プール」だと思われてたんだから・・・

 

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とにもかくにも、素敵な音楽ライブで幕閉めしたハナレコジマfestival、暑い中でしたが、大変楽しかったです。私の活動の中の貴重な一歩。カレーを食べてくださった皆さんには感謝しかありません!今後も頑張ります!

 

あと、今回のハナレコジマfestivalでは、山村エンタープライズさんからフライヤーの原画を依頼していただいて、木版画で夏フェスらしいゆるい絵を作らせてもらいました。

 

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版画楽しいですよね。(改めて)

 

大学の時は、すり刷毛とバレンは共有のを使っていたのですが、今は、染色用の刷り込み刷毛と、300円くらいで売ってる安いバレンで制作してます。

もう辛すぎて、いい加減買おうと思っているんですが、すり刷毛は小さいのでも一個3000円〜で、私の愛用していたコロコロバレン(ダサい名前)に至っては一個2万円近くするんです。

和紙もまとめて買おうかななんて思っているともう地獄ですわ・・・ははは。

でも仕事に使うものなので、きちんといいもの揃えなきゃですね。頑張ります。

今の今になって、

「有吉、お前みたいなもんは医者と結婚しろ、医者と。」

と言ってきた高校の担任を思い出します。あと昔行った街コンで「パトロンになってあげようか」と言ってきた気持ち悪いおじさんも思い出します。

 思い出したところでどっちも嫌なので、自分で貯金して買いますけどね(笑)

 

 

 しかし実家(親も移住しているので全然知らない家ですけど)で両親に近況報告していると、私がやりたいことがまとまってくるような気がするので不思議です。人に説明するって大事なことだなって思いますね。ブログもそういう効果があるんじゃないかなと期待してます。

 実を言うと、うちの親はここんとこ別居中で、一家全員1人暮らしという、孤独でフリーな共同体なので、3人+猫がたまに集まると、意見交換会って感じで盛り上がります。猫のくろべいも目で語ります。(夏毛のこととか、犬不在の生活のこととか)

どちらにせよ、私がやること決めることには、「いいね」「面白いね」と言ってくれる親には感謝ですね、、、

 

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8月も下旬に向かいますが、まだまだ暑い日が続きます。

秋と冬が好きな私も、島に来てから、夏もいいな〜と思えるようになった気がします。当面は、「暑い!」「寒い!」の2択みたいな感覚を捨てて、もっと季節に敏感に暮らすことがテーマですかね。