伯方島まにまに日記

愛媛県伯方島に移住した25歳女の日々のおしゃべりです。

今日は祭り!ここはアジア!

伯方島はすっかり秋です。さわやかな風が海からやってきて、なんとなく色彩温度の高い空気感。これこれ~♪秋秋~♪

 

伯方島も秋祭りの季節。

前の週が大三島で、一週遅れて伯方島。やはり祭りの盛り上がりは大三島!と聞いていたので、伯方はどんなかね。と思いつつ北浦地区の祭りに・・・

伯方島はもともと5つの村で出来ているので、祭りも5地区別々で執り行われます。私が住んでいるのは叶浦地区なのに、なんで北浦で?と言われたりしますが、北浦の人たちには着任当初から何かとお世話になったり、イベントに呼んでいただいたり、、、今回も自治会長さんから「保険かけとくけん」と名前と生年月日を書くように言われて、あれよあれよと言う間に北浦の祭りに参加していました。(笑)

「ん・・・保険?」

というひっかかりはさておき、前日の東京出張から大慌てで帰ってきて、瞬時に祭りモードへ。

獅子舞や、子どもたちのオシャレなメイクがかっこよくて見惚れていると、金色の飾り神輿登場。男の人たちが歌いながら現れたと思ったら、「せっかくはっぴきとるんやけん!」と押し出されて神輿の下へ・・・・

私の地元にはこういう祭りが無かったので、はっぴを着るのも、神輿をかく(担ぐ)のも初体験!恥を忍びながらもテンションは爆上昇でした。

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日差しに当たってギラギラ光りながら、男衆の歌声と一緒に揺れる神輿、、、、「ぶらさがっとけ!」と言われるほど、いてもいなくても変わらんような私でしたが、クラクラするほど興奮しました・・・祭りしゅごい・・・

「おかあさーん、女の子がおるよーーーー!」とどこからともなく子どもの声。

一瞬、「本当によそ者で女の私なんかがズケズケ加わってもよいものだったんだろうか・・・・」と我に返った私。

 

お宮に戻ってお弁当を頂きながら

「すいません、ずうずうしく。私なんかが大事な祭りに入ってもよかったんでしょうか?」とおじちゃんたちに言ったら、

「ええんよ!ここの祭りももっとグローバルになっていかにゃ~いかんのじゃけん。女性が(神輿を)かいたんは初よ!来年は女神輿をつくらにゃ!」

とスマイル。

うううう~~~懐がひれぇ~~~~(泣)

 

しかし、男の人がこうは言っても、お母さんたちは分からない。せっかく祭りのためにおいしい料理やお接待を用意してくれているのに、どこの馬の骨か分からない女がズケズケとご馳走に呼ばれているというのはいい気がしない人もいるのでは・・・?

と思いつつ、集会所に着くと、

お母さんたちが笑顔で、「ご苦労様じゃね~!偉いね~!」と沢山ジュースを持たせてくれました・・・・。

うううう~~~あなたのお家にお嫁に行かせてください~~~~(泣)

 

もうダメだ。これは夜までいよう!と決意。出張疲れとか知るか。

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一度飾り神輿をお宮に入れたら、今度は別の神輿を出して、投げたり、ゴロゴロ転がしながら集落を練り歩きます。海水が入ってくる水路とか、川とか、引き上げるのが大変なのに、投げてイエーイ!を繰り返すので、全然進まない(笑)

そしてすごく危ない。「危ないぞー、大丈夫かー?」と言われるたびに、「大丈夫です!保険かけてもらったので!」と繰り返す私。

思いがけず保険の大切さを知る。


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落ちた、というか落とした神輿。


一瞬「一体これは何だ・・・?」と我に返る瞬間があるものの、「いやいや、このカオスな感じがアジアやねん。日本やねん。」と言い聞かす。

子ども神輿の方にも「おいみんな!もっと大きい声で歌おうぜ!」とか言って指揮をとるイケメンがいた。惚れてまうやろ・・・

人が減っているとは言え、こうやって大人の姿を見て、伝統が引き継がれていくんだな~。すごいな。人が豊かな場所だな。とつくづく思います。

夜になると、そこここでお酒を飲み歩きしている男性たちのテンションもあがってきて、頭にリボンをつけて踊りだすおじいさん。ここで歌うのはまさかの「炭坑節」という関係の無さ。

酒の席らしく手拍子がなりだした途端、「あんたどっから来たん???!!」と島のお母さんの驚きの声。「さっき家に送って帰ったやんか!どがんしてここまで戻ったん?」と頭にウサ耳っぽくリボンをつけたじいさんに呆れ顔の女性陣・・・(笑)

一度家に帰ったおじいさんも復活するくらい元気な祭りとや。

めっちゃ笑いました。

 

結局、暗くなるまでいましたが、

有津地区の人から、祭りの打ち上げにお呼ばれしていたのもあって、神輿の宮入りまでは見ず、7時過ぎに帰らせていただきました。いやー、私の初めての秋祭りは貴重な経験になりました。とても面白かった。ありがとうございました。

 

今年は北浦地区での参加でしたが、来年は宵宮から色々回ってみようかな~と思ったり、いや、来年も北浦来たいな~と思ったり・・・

とにかく無病息災で一年、次の祭りまで頑張りましょう!


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半年経って、しまパサール。

私が伯方島にやってきて半年が経ちました。

驚きの速さでしたが、日々の密度は濃く、新しい学びや体験に溢れた半年でした。

 

 

この節目のタイミングで、「しまパサール」というイベントが開催されました。

いつもお世話になっているアクティブな良子さんにお声かけいただいて、徳島から55歳の父(カレー屋)まで呼びつけ、有吉家は大盛り上がり。(笑)

もちろんイベントも大盛り上がり!来場者400人だそうでした!

あああ〜〜楽しかった!

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賑やかなイベントを楽しみながら思ったことは、本当に素敵な所に来られたなあ、ってことです。

島での半年間に出会った人や、その人たちとのご縁の上に、今の私の活動や、のびのびとした生活が成り立っているということを実感する素晴らしい機会をいただけたと思います。徳島のカレーオジサン(父)にまでも優しくしてくれる人たちってなんなんですか!もう感無量でした。

私は半年間、島の人たちにもらうもの、してもらうことばかりで、何もお返しできていません。学びをいただき、チャンスをいただき、優しいお心遣いをいただき、野菜や魚介もいただき(笑)、情けないくらいもらってばかりです。

思い返せば、自分のためにこう生きたい、こうありたいという考えばかりだった自分を反省しながら、じゃあ私は何ができるだろう?この島の人たちにどうしたら喜んでもらえるだろう?という考え方にシフトチェンジできたような気がします。(協力隊なのに今更でしかないですけど)

 

先週、児童館の先生から素敵なお話をしてもらいました。

 

私たちは、子どもたちに、「どんなことがあっても、あなたの帰ってくる場所はここよ」と覚えていてほしいの。「この島があなたの故郷よ」って。そのために、島で思いきり遊んで、思いきり学んで、島は楽しい!島は面白い!って思えるような体験をいっぱいしてほしいと思っています。

って。

感動しますよねえ・・・。

先輩隊員の北山さんのヤギ森山での活動も、そういった島の人たちの思いや、子供たちの情操の発育に大きく貢献しているな〜と思います。子どもの湧き出るエネルギーと自然の相性って抜群なんですよね。

私も、小さい頃、近所の新井さんちの裏山を「とんがり山」と勝手に名付けて、友達と探検をしたり、夕日が綺麗な場所に秘密基地を作って、水筒でトポトポお茶を注いでたそがれたりしていました。自然という、不思議で美しくて、巨大で恐ろしいものの体内に子どもたちだけで踏み込んでいった体験は、大人になっても忘れないんですよね。

私は、こうして吾野という場所を置いてきてしまったけれど、いつか吾野という故郷に何かしてあげたい、お礼がしたいとずっと思っています。

島を出る子供たちや、島から遠く離れて暮らす人にとって伯方島はどんな場所なんでしょうか?

最後には戻ってくる故郷であってほしいな。

と、よそ者が勝手に言ってますけど・・・。

 

私は、仕事から家に帰る間、50ccにまたがると目に飛び込んでくるものが好きでしょうがないんです。例えば、釣り竿を持ってチャリンコで海に向かっていく中学生とか、海藻(イギス?)を干すお父さんお母さんの仕事姿とか、西日の入る家の窓際でミシンに向かう人の影とか、

麺棒を背中と脇の下に挟んでウォーキングしてるおじさん、ダックスフンド犬をチャリンコに乗せてどこまでも走るおじさん、のんびりした背中で釣りをしているおじさん・・・(おじさんばっかりかよ)

 

なんちゅうか、こういう風景を見るたびに、「あああ〜〜〜〜〜〜」っていう温泉に入った瞬間に出るババくさい声がでます。(やめとけ)

 

あと、苗字が同じ人が多いので、仕事の時でも下の名前で呼び合う感じとか、あの人とあの人が親戚で、あの人とあの人が兄弟で、っていう話も大好物です。なんかピースフルな気持ちになるんですよねえ。

 

しまパサールでは、今までに出会った人たちが、次から次に声をかけてくれて、本当にとても嬉しかったです。誰も知らず、何も知らずに身一つで飛び込んできた伯方島で、半年間、こんなにたくさんの人に、助けられたり、優しくしてもらっているんだなということが実感として湧きました。

父の伯方島参観日がしまパサールでよかったと思います。

カレーはあっという間に完売。「今日は楽しかったねえ」と何度も言って帰りました。めでたしめでたし。

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 (アワシャンティのカレープレート700えん。えびとれんこんのカレー、すだち鶏チキンカレーの合いがけです。)

 

私の初めてのウクレレライブ(10分ももたず)は、まあだいたい予想できていたテンパリストっぷりを発揮しながらも、頭カラッポで(夢つめ込めない)「無」のまま演奏し終わりました・・・(失笑)。むしろ喋っている時が一番落ち着くという・・・こんなもんですか?(笑)

まあバカズ、バカズ!(←次があると思っているおめでたい女)

 

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で、母から「かなちゃんの動画撮っといてね」と言われていたので父に一眼カメラを託したら、愕然とするほど何も撮れていなくて(というか撮った痕跡さえない)、家に帰って父が和牛みたいにグーグー寝ている横で

「ん????(アルカイックスマイル)」ってなりましたわ。元カメラマン、とは?

まあ反面、ホッとしたけどな・・・。恐怖映像見るぐらいの気持ちでカメラ覗いたから。

 

それにしても、万年素人のウクレレを舞台にあげてくれる島の懐の深さ、、、、(というか良子さんやたかひでさん、のぶさん)照れくさいけど嬉しかったです。セッティングとかいろいろ、本当ありがとうございました!

 

漂流物のアクセサリーの方も、意外にも中学生くらいの女の子たちがみんなで買って行ってくれたり、ブログを見て来てくれた人がいたり、泣きそうに嬉しかったです。今まで夕凪の伯方の浜を、這いつくばるように散策する怪しい女だった私ですが、こういう瞬間のためにコツコツものづくりするのっていいなあ〜と思うと同時に、そろそろ木版画で島をモチーフに作品も作らなくては!と元気が湧きました。

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(今後も「アトリエmanimani」としてアクセサリー販売をしていきます)

 

 

近頃、役場のデスクにこもりがちだった私ですが、秋は私のシーズンなので(適当)しまパサールをきっかけにして、もっといろんな人と出会って、関わって、学ばなくちゃいけないと思います。

いろんな場所に顔を出していこうと思うので、ぜひ今後とも宜しくお願いします。


島女子スタッフのみなさん、出店者のみなさん、おつかれさまでした!

 

 

  

 

 

だって東京だよ、おっかさん

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(下北沢はカレーが有名とか知らん)

 

 

東京の街に~でて~きま~した~♪

 

というわけで久々の東京。出張。

離島創業スクールという講座に参加してきました。

長く芸大みたいな所にいると、タバコ(アメスピ)片手にボサボサヘアーで哲学を語りながら生きていくことが一番かっこいいんだぞ★

みたいな空中浮遊する暗示に惑わされて、まともに社会の仕組みに目を向けてこなかったので、私にとってはこうやって経営とかビジネスの一般的なスキルを勉強できる講座というのは、大人になる切なさを伴いながらも、とても大事だな~と思ってたりします。ほんとうに。

 しーかし、もともと数字を憎憎しくにらみつけるほど算数、数学が嫌いだっていうのに、どうして「経営」「ビジネス」なんてものにジリジリしているのか。お金を数えたりするし、経済ってゼッタイ不向きな気がするし・・・(こいつおバカなのか)

 ただ私いつか、美味しいものを沢山与えて育ててくれたお父さんとお母さんに、食い倒れてあの世に旅立って欲しいんです(棒読み)。まあ、人間の自然死というのは餓死のことを言うらしいので、精神的な食い倒れをば。世界の美味しいものを体に刻み込んで死んでくれ、という思いです。(いささか早い親の晩年の計画)

 

 そんな、日本海でのかに三昧を夢見る両親に、この期に及んで、「印税生活したい。印税生活できたら最高」とか言っている私。「そんなこと言ったって・・・」っていう食卓に失笑を誘う発言の連発。世の親御さんたち、こんな子どもに育てたらだめですよ・・・苦労しますよ・・・

 さくらももこのエッセイとか読んでいると、さくらさんが大金持ちなおかげで、ヒロシは海外に旅行しまくっているし、そのヒロシの様子を文章にすれば、さらにお金になるというすごい世界が広がっているのです。まるちゃんの未来明るすぎかよ。

もちろんそれこそ「才能」なんですけど。ね。

 

 

 話は大きく変わって、東京でのセミナー終わってから、東京でOLをしている友達と下北沢でオシャレな夕飯を食べました。駅前のゲーセンの前で一人でガチャガチャをしている私をみて「やばいんだけど!!!(爆笑)」と言いながら現れたムラシマ。

すっかりOLさんのいでたちで、中学時代の部活動中、テニスコートに生えている謎の草を見て「この匂い絶対大麻じゃん!大麻栽培してんじゃん!」と大騒ぎしていた私たちとはずいぶん違うライフスタイルになっていることを実感しました。

それでも会うやいなや、5億回くらいしている中学の頃の話。「教師の墓場」と何年も言われ続けていた我が母校での、理不尽で楽しい日々のこと。未だに「吾野プリズン」と呼んでケラケラ笑っています。

でも吾野いいところなんだよな、たまには顔出さないと。

大学のときに、前に住んでいた東吾野の家をテーマに作品を作ったら、なれないことをしたせいで血ヘドを吐くほど苦労したので(仕上がりは激ショボ)、「故郷がもう来るな!って言っているのかね・・・」という悲しい気持ちになってしまって、しばらく行けていません。でも私の木版画作品の舞台は、ほとんどが東吾野なので、思い出すだけでじんわりと心がポカポカします。そのぐらい好きです。

玉出身でも飯能の山奥から出てきて、現在のどかな島暮らしをしている私には、東京はとてもしんどくなってしまう場所です。そんな大都会で、バリバリ仕事を頑張っている友達。偉いな、すごいな、と話をすればするほど思います。セミナーに参加して大人になったような気でいる私なんかより5倍は成熟している。

 

 帰りの駅まで送ってもらって、券売機でせこせこ切符を買っている私を見て、「ICカードないの?!?!笑 今時ジジババか外国人だけしか買ってるところ見たこと無いわ!」と言われつつ、乗換えを教えてもらい、まるで自分が「東京物語」の島から出てきた老いた親になったような気持ちで帰りました。

電車の中で、さっきやった『魚卵がとび出る!』というガチャガチャから出てきた「押すととびっこが出てくるトビウオ」のストラップを無心でいじりながら帰路に着きました。

 

 まだ東京でのセミナーは4回もあるので、せっかくだから東京でいろいろ情報収集できたらいいな。

 

 

 

 

 

なんでもいいから人並みに幸せになりたい

 

「一番になれとはいわないから、勉強も運動も〈人並み〉でがんばりなさい」

 

と言ったのは、2008年、病床のじいさん。

ヤクルトに刺したストローをくわえながら、しわくちゃの手を差し出して、おこづかいに500円玉を握らせてくれたので、「これはきっと最後の500円玉だ」と思って他のお金と分けていたってのに、いつのまにかどれがどれだか分からなくなってしまったのでした。

人の遺言にケチをつけるわけではないけれど、〈人並み〉っているかね?と思っていた昔の私。でも、おじいさんが今の私を見たらきっと人並みにがんばっているな、とは言ってくれない気がしてきました。(半笑い)

 

それでもなんとかして人並みのヒゼニを稼ぐためにはがんばりたい。

今後お金になりそうなことは手当たり次第つついておいたら、この先もし首が回らないような事になったら助けてくれるリーサルウェポンにだってなりうるかもしれないのだから!(ちなみに有吉家の最後の一手は、バブルに50万円で父が買ったライカのカメラと、母が複雑なルートで入手した葛飾北斎の黒富士だったのだが、つい最近オリジナルの図録と見比べて「どう見てもニセモノなんだけど・・・」という結論が出たばかりである。)

 

芸大に通っている頃、アクセサリー販売のうまみを知った私は、ガネーシャのヘアピンとか、パールバーティのストラップとか作ったんですが、あまりにダサすぎて全く売れず(あたり前田のクラッカー♪)、その後もちまちま作っては大学祭に並べたりしていました。

まあピンと来る素材に出会えなかったという感じですね。(ガネーシャは違うだろゼッタイに)

 

それで、アクセサリーの材料だけがどんどん増えて、しょうがないから島に持ってきていたんです。

島に来た当初、海の近い生活に感激して、色んな浜を散策してはビーチコーミングをしていました。もともと収集癖があるので特に何も考えていなかったんですが。(使い捨てコンタクトのケースを袋パンパンになるまで集めていたというキモい過去もある)

集めてきたほとんどの物たちは部屋を散らかしただけのゴミだったんですが、今回は何か形にしたいと思って、例のパーツを使ってアクセサリーにすることにしました。

大好きなアクセサリー作家のayako.ceramicsさんのパーツのつなぎ方とかを参考にさせてもらい、意外にもさくさく作れました。(ありがたや~)

 

そんなこんなで、私のアクセサリーいったい誰が着けてくれるかしら?とニヤニヤしながら、近頃はよなよな愛情をこめて作っております。

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これは最近お気に入りのシリーズ。

このぐらい分厚いビーチグラスは探すのだけでも結構大変なのですが、裏のホログラムが角度を変えるたびにキラキラしてかわいいです。

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瀬戸内海は凪なので、ほどよく角がとれて形や模様は残っているパターンが多いです。

これはその分かりやすい例。ゴツゴツ系です。

 

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今は25個ほど出来上がっていて、今度の10月1日に販売するしまパサールでは、40個くらい並べたいな~と思っています。

私がイヤリング派なので、全体的にイヤリング多しです。(ピアスも少々有り)ネックレスなんかも毎日増えています。気になる方はぜひ、伯方島のしまパサールへどうぞ!

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このイベントには、愛媛発進出の〈流浪のカレー屋akaうちのお父さん〉もやってきますので、アクセサリーもカレーもどちらもよろしくお願いします。

カレーが売れないと、大事なライカを売らなきゃいけなくなるのでね★(知ったことか)

 

 

久々のブログで勘がにぶりまくりです。(別にもともと冴えてないけどな)

 

下書きにボツ記事たまっていますが、「あいつ全然こーしんしてねっ」と陰口言われる前にどんどんやったります。

ただアクセサリー作りもあるので・・・ね・・・

お察しください。

 

 

では。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島で映画を観たいわけ。

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まだ先の話なんですが、10月27日、金曜日の夜に伯方島で映画の上映会をします!

「人生フルーツ」というドキュメンタリー映画で、ナレーションは樹木希林さんです。

 上映館数が少ないながら話題になった作品ですし、個人的にこの映画の予告編は100回くらい観ているんですが、決してシネマコンプレックスで上映するタイプの映画ではないので、島に住んでいるとなかなか観れません。

 だったら、自主上映会という形でみんなで一緒に観るのはどうでしょう?という事で、このイベントを企画しました。

私も未見の映画なので本当に楽しみです!チケット代そこそこなんですが、映画配給会社への支払い分とスクリーンの準備なんかで消えてゆくお金です。次回からは、うまいことお金を引っ張って来れればと思うんですが、今回はとりあえず1200円で。

予告編だけで「これはゼッタイいい!」って確信持てるので、自信を持っておススメします。(説得力ないねぇ~)

 

ところで、

昔、この島には4館(?)も映画館があったとか。今じゃ、どこに!?どこにあったの!!???みたいな雰囲気ですが・・・。島のじいちゃんやばあちゃんが小さい頃、若い頃には映画が身近にあったんだろうな〜。いいな〜。

私の世代じゃ、小さい頃からイオンとか駅ビルとかの大型商業施設の中のシネコンばっかりで、昔の映画館のオールナイトとか、2本同時上映とか、そんな話が憧れだったりするんですよね。

3Dとか4DXみたいな、がしゃーん!ずしゃーん!みたいなド派手映画も結構好きで楽しいんですが、そればかりじゃあな~っていう気持ち。

 

うちは、父親が昔から映画大好きマンで、

「いや~やっぱりアメリカンニューシネマだね。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』!」みたいな事言うカッコつけなので、

小学生のときには、渋谷のユーロスペースに連れて行ってもらったこともありました。

(もうサブカル系になるしかないカルマを背負わされている小学生の私・・・)

家族3人で観にいったのは

「埋もれ木」とか「バーバー吉野」です。埼玉の田舎からの渋谷は遠かったナ・・・。

でも、どちらも大人になって見返して心がホクホクする映画でした。

今でも「バーバー吉野」は荻上直子監督作品の中で一番好きな映画です。

 

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 これは超どうでもいいのですが、ジャック・ブラックの「ナチョ・リブレ 覆面の神様」も家族3人で観ました。下品でくだらない映画だったという記憶しかないけど、これをチョイスして映画館に行くとは、おかしな家です。ジブリを見ろジブリを。

 

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 母とは2人で井筒監督のトーク付きの「パッチギ!」も観にいったりしてます。(訳も分からず連れて行かれて、エッチなシーンで寝てるふりするほど気まずい思いをさせられたのに、横で井筒監督の一挙一動に大爆笑している母の意味がわからなかった当時。今なら分かる。)

これも、大学生になってからもう一度観ました。

だいたい、あの頃はイムジン川の意味がわからなかったですからね・・・

 

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 大学に入ってからは、「誰も知らない」そして父になる」などで有名な是枝裕和監督の大ファンになってしまって、京都の三条にある映画館での「海よりもまだ深く」のティーチインに参加しました。ご本人に直接質問ができたことは、今でも思い出して震える感動の瞬間のひとつです。あの大人の佇まいが忘れられないや・・・。本当、是枝さんの良さを話し出すと止まらないので、さっさと引き上げますけど、未だに一番尊敬する人です。

初期の作品に「ワンダフルライフ」という映画があって、これが本当に良いもんだから父に「こんないい映画監督がいるんだぞ?知らんだろ??」と自慢したら、父はこの映画を公開当時に映画館で観ていたことが発覚して、1時間くらい映画の話をしたこともありました。

 

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私の思い出の中では、今まで見聞きしてきたアートや、本や、音楽よりも、映画が一番色鮮やかかもしれません。

こうやって家族の思い出をたどると、映画から学んだことや、映画から興味を持ったものが沢山あるな~と感じます。

映画館でいろんな人と同じ空間と時間を共にするというのはすごく面白いことです。いい映画を観たあとに漂うあの空気で地球をくるんだら、きっといい世界になると思うね!

 だから、島には映画館がないけれど、来る10月27日には、ずっと忘れないような映画体験ができる場が作れればいいなと考えています。うまくいったら、今後も継続した映画会にしたいという気持ちを込めて「vol.1」にしていますから!(笑)

「自分の好きなことで、誰かが楽しんでくれたら最高!」と思うことを、色々実践できる場所にいれるという今は、ラッキーなことだと思います。 

 

 映画会に協力してくださるという地域の方にも、感謝の気持ちしかありません。

成功するといいな~とニヤニヤ妄想しながら、準備を進めてまいります。 

 

日本の地方アツすぎる問題【御陣乗太鼓】

 

 久しぶりに新幹線に乗ると、高速で流れていく窓の景色のほとんどが「田舎」であることをしみじみと感じました。確かにうら寂しい様子が高速移動中にも分かりますが、逆に言えば、日本には、田園や山並みの美しい景色や、未発明な地域資源がまだまだ残っているということだと思います。そこにシビれる憧れるぅ〜!って感じです。

 

で、私が薄給を捧げて新幹線でどこに向かったかというと、

 

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日本海

 

ズバリ、石川県輪島です。

 

めちゃめちゃ遠かった・・・。

日本海怖かった・・・。

 

単なる旅行なのですが、私がツイッターで輪島行きたいな〜と言っていたところ、反応した部活の先輩と後輩が同行してくれて、ちょっといいお宿に泊まり、海鮮を食べ、足湯に浸かり、浴衣でお酒を飲んで喋って、なんとも贅沢な時間を過ごせました。(この渋い旅程に喜んでいる大人な自分に感動する。)

 

私がなぜ輪島に行きたい!行きたい!とわめいていたかというと、

 

これだァァ

・・・ワン・トゥッ・スリー!

 

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くう〜!いい写真!

皆さん、もうお分かりですね?

輪島名物「御陣乗太鼓」ですよ〜!!!!

浴衣を着たヘベレケのじいさんに撮ってもらいました。

 

私も、むちむちの実を食べた無知人間なので、日本全国津々浦々の伝統芸能を今まで全然知らなかったし、興味を持ってこなかったのですが、

この御陣乗太鼓は、去年みうらじゅん氏が「御陣乗太鼓!御陣乗太鼓!」と色々なところで言い散らかしていた上、「みうらじゅん賞2016」も獲得したというニュースまでもが私のところに舞い降り、ちょっと調べてみたら一気に夢中になってしまいました。(みうらじゅんの発言に絶大な信頼をおいている有吉)

 

画像検索したところ、まず、お面の造形がすごい。あのお面の迫力だけで「これで太鼓叩いたらカッコイイに決まってるじゃん!」と声が出ました。

調べると輪島ではこの時期、毎日公演されているとのこと。

いくしかない!という直感を頼りに、はるばる実際の御陣乗太鼓を観て参りました。

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(いく前にネットで見て感動したお面の写真です。)

 

 

 

20:30、波が打ち付ける海の淵に立つ、輪島キリコ会館に人が続々と集まってきます。

正直、徳島の阿波踊り会館の阿波踊りみたいなもんが頭にあった私は、もしや全然人がいないのでは?(失礼)と予測して、友人たちとのんびり向かったのですが、想像以上の人入りに慌てて、少し足早にゴザ席を陣取りました。

室内だと思っていたので、意外や意外、屋外のステージの前にゴザとパイプ椅子が並べられていて、時間になるとはっぴを着たおじさんが現れ、開演の挨拶が始まりました。

まず、御陣乗太鼓保存会の人から、御陣乗太鼓の由来の説明があります。

それによると、昔々、上杉謙信能登に勢力を伸ばしてきた時、武器らしい武器を持たなかった輪島の村人たちが、村の平和を守るために、木の皮で作ったお面と、海藻の髪の毛をまとい、たいまつの下、太鼓を打ち鳴らしたことで、驚いた軍勢が、輪島攻略を諦めたという話が御陣乗太鼓の由来らしいのです。いわば、男たちの命がけの太鼓です。この由来がまた・・・痺れます。

 

さて、いざ始まると、酒臭いおじいさんばかりの会場は、暗くなり荘厳な雰囲気に。

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お面の男たちが「ウオーーーーーーーーー!!!!!」と獣のように叫んで登場すると同時に私の興奮はマックスに達し、ただ息を飲むしかありませんでした。

これは想像以上。

太鼓は聴いたことのないリズムと胸の突き刺さるような猛々しい響きで、

昔の人たちが、家族やふるさとの平和を守るために、死に物狂いで「ヤバい奴ら」を演じたその様子を想うと、何故か涙が溢れました。かっこよすぎて・・・・

 

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(御陣乗太鼓を見る人たち)

 

感動の20分間があっという間に終わり、

写真撮影タイムとDVD、ブルーレイディスクの販売へ・・・

毎日やっているだけあって、こなれ感がすごい保存会のみなさま。

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ヒーローショーの如し写真撮影タイム。癒される。

どこまで胸キュンなイベントなのでしょう。

 

こんなに素敵な伝統芸能を教えてくれてありがとう、みうらじゅん氏。

本当のクールジャパンはこれだ!と思いました。

 

改めて思います。

 

過疎や限界集落といえど、地方の面白さは半端じゃないです。アジアが残っている。

私にとって輪島はすごいパワースポットでした。

まだまだ、国内でも知らない場所や、文化があるのだと思うと、この先生きていくことが楽しみです。こうやって、いいものに出会って泣きたいなあ。

 

翌朝は、輪島の朝市を巡り、お土産にわっぱ弁当と漆塗りの箸を購入して、再び新幹線で帰ってきました。

 

帰りの新幹線でさくらももこの「さくらえび」というエッセイを読んでいると、しまなみ海道に父ヒロシと旅した話が登場し、「さて、私も島に戻りますか」とふるさとに戻るような気持ちになりましたとさ・・・。

 

 

 

 

【地域おこし協力隊】という個性のサラダボウル

 なんだか久々のブログです。書く気はあるのに時間がないというのはムズムズしちゃいます。

私の場合ブログ書くのに最長3時間ぐらいかかるので(長!)、家帰ってからの時間のすべてをブログに捧げるってのはなかなかの強い心が肝になるのです。

(言い訳タイム終)

 

 

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 さて、31日と1日は楽しみにしていた愛媛県の地域おこし協力隊の交流研修会に行ってきました。

思えば、愛媛県全体の協力隊説明会に参加したとき「愛媛の協力隊は仲がいいよ!」と教えてもらったことも、愛媛で協力隊をする決め手になったような気がします。

大三島の協力隊3人と伯方の協力隊2人で車で松山に向かったのですが、道中、久しぶりに私のバカが猛炸裂して、先輩から「有吉さん、すごいセンスしてるね・・・(苦笑い)」という最上級の皮肉がとび出し、今までの人生で何度となく経験したことのある〈どうした有吉!タイム〉に突入・・・。ちょっと泣きたくなる一幕、ははは。(詳しいことは割愛)

 

研修所に到着すると、とりあえず他の今治組に挨拶。

今治は協力隊が多いけど、正直会う機会が沢山あるとは言えなくて、こういう機会に同期の様子を一生懸命聞いちゃいますねいつも。

講演の途中は、人の話を聞いている途中に関係ない自分のアイデアが湧いてくるという、脳内の歪みを感じつつも、ふつふつと根拠のない自信とエネルギーが湧いてくるような感覚でした。この仕事を選んで島にとびこんで行って正解。なんだか私に向いている気がする、、、、というわけで、シンプルに感想が酷いですが、他の協力隊の活動のお話は大変面白かったということです。(最後まで酷い)

 

  美術科高校に行ってた頃、クラスに細井くんという超絶技巧デッサンロボットみたいな男子がいて、彼がジブリで働きたいと言っていたのでその話を家に持ち帰って、「お父さん、スタジオジブリは就職倍率100倍らしいよ。すげーよね」と言ったら話半分で聞いていた父が「自分でスタジオジブリみたいな会社作れば1倍だぞ」ってナイター見ながら適当に言っていたことを、不思議と今でも忘れないのは、私の気持ちの中で、最もデッサン力に優れた100人に1人より、下手なデッサンで新しいアニメを作ってしまうその辺の1人になりたいと、どこかでそういう生き方を選びたいと思う私がいるからかな、と思ったりします。(比喩表現とゆーやつです)

協力隊の人たちと話していると、自分で仕事をクリエイトしたり、生み出そうとするパワーに満ちた人たちばかりで、すっごく感化されます。タイプは違っても、芯に近いものを感じるナ。

 

しかしまあ、ブログの中ではこんな感じでペチャクチャ饒舌なネット内弁慶の私も、「ブログ読んでますよ」とか声をかけてくれる優しい人がいるのに「ああ、ありがとうございます。・・・シーン」みたいな絶望を繰り返し、人間関係潤滑剤a.k.aお酒を飲みまくって、結局、肝心の聞きたいことが置いてけぼりの有様。次回研修の頃にはもう少し小慣れた雰囲気を纏いたいものです。(なんだそれ)

 

とにかく、楽しい研修会になりました。おかげで俄然やる気が出てきたというところですかね。

 

そして、いろんなネタが溜まっているので、今週で消化していこうと思います。

どこまで行けどくだらないぼやきブログですが、引き続き宜しくお願いします!