伯方島まにまに日記

愛媛県伯方島に移住した25歳女の日々のおしゃべりです。

レッツ・乳酸!

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(60秒絵日記)イノシシ肉を解体している庭での世界観の独特な悪夢みたいな図。

 

 

こんにちは!アリヨシです。

 

担当者「今度、今治市の協力隊募集始まりますので、ブログを教えてください」

有吉「モチのロンです」

 

という流れから、ブログタイトルの確認まできたので、さすがに私も腕まくりしていたんですが、いざ協力隊募集ページを見たら

「ん・・・・ないな。」

というありがちな展開になってました。笑

他の人のブログはのってるのにさ。なんなのさ。と腐りながらも、こんなだらしのないブログは協力隊の風上にもおけないだろ、というツッコミをしている自分も隣におります。陳謝。

 

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さて、今日は瀬戸内しまのわユースの活動で山登りに行ってきました。

大三島の鷲ヶ頭山です。

近頃は昔嫌いだった食べ物とか本当に好きになってきたので、この調子で苦手だったことが「楽しいやん」となっていく時期なのでは?と思っています。

今回も登山が好きな人の気持ちを少しでも理解できれば、という熱い気持ちでアタック(大げさ)しましたが、

手前の安神山の頂上に行くまでで、ほとんど精力を奪い取られ(というかコースに入る前のコンクリートの階段でゼエゼエしていたので)、自分の体力のなさに本気で泣きそうになりました。

歩いている途中、参加者の方々が話しかけてくれているにも関わらず、

「・・・はい・・・(ゼェゼェ)・・・埼玉出身です・・・・(ゼェゼェ)」という瀕死の女。

なんか知らんけど、耳からスピー・・・スピー・・・という謎の音がでるし、肺がカラカラして持久走大会みたいな気持ちになってくる、久々の辛さでした。

高校から美術一色だったけど、中学の頃は一応軟式テニス部のキャプテンだった私。馬力はあるけど持久力が致命的になくて、年に一度のロードレース大会で、「お前クビにするぞ!」って顧問にキレられたんだっけなぁ。(しみじみ)

とにかく昔から有酸素運動が苦手だったことを忘れていました。はっはっは。

 

それでも、みんなと一緒に、なんとか登頂できたし、天気も良くて爽やかな日になりました。あと、下りすごくよかったです。膝は辛いけど、下りラブ。この時期の大三島は、紅葉がモザイク模様みたいになっていて素敵でした。

とりあえず今日はカメラを向けられるたびに「元気のふりー!」を掛け声に、とびきりのスマイルを作ることに意識を向けていましたが、もう少し、体力をつけて、こういうイベントを楽しめる人になりたいなと思います。(言うのはタダ)

 

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元気のふり。

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元気のふり。

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元気のふりの限界。

 

 

お弁当に梅干しを入れて行ったんですが、梅干しって疲れた体に染み込んでいく美味しさですね。梅干し見直しました。

何事も経験ですネ!(まさかの梅干しでまとめ)

 

(余談)

下山してきたら、大山祇神社で結婚式をしていました!疲れ切ってドロみたいな顔をしている私が写真に写り込んではいけないと逃げつつも、ホニャホニャ見ちゃいました。いいな〜いいな〜

 

 

 

 

 

島でデブになって、肌がツルツルになったとか。

さてはて、

前回のブログから何日経っているんだろう。

偉そうに「情報発信として、ブログを開設しました」なんて活動報告してるくせして、ちょっと忙しくなるとこれなんだから。

 

なんだか非常にフワフワしていて地に足が付いていない感じの近頃。ここのところ、週末は起業のセミナーに行くという生活が続いていたからだと思うのですが、我ここにあらず、というフワフワ感にいまいち元気がでないでいます。(こら)

例年、有吉の超感覚主義天文心理学によると11月の誕生月というのは、試練の多い時期でして、今年もあっちゃこっちゃバタバタしておりますが、楽しいことも結構あった!と思い返して自分を奮い立たせています。いまいち奮い立ってないけど。(こら)

 

それに加えて、各方から「ちと肥えたか?」「ちと肥えたな」と言われまくって、とにかくテンションが低いです。そんなバナナ、とたかをくくって体重計にのると2キロくらい増えている(ちーん)。

ただ、協力隊になってから会っていなかった友達からは「肌綺麗になったね」と意外な部分を褒められたので絶妙な気持ちです。(これは徹夜をしなくなったおかげだな)

 

そうゆうわけで、島に来て7ヶ月、肌ツヤのいいデブになったところで、ダイエットを始めました。

美味しいものをチラつかせながら「肥えとる方がわしの好みやけん」と言ってくる、おじさま方のまやかしに負けない強い心。それが今回のダイエットテーマ。

忙しいと痩せる!?というのはウソで私の場合、「今日は忙しかったからコンビニアイスたーべよっ♬」というご褒美システムに切り替わるので、とりあえず太るのです。

 

島に来た当初の体重に戻すだけなので、マイナス2キロが目標。

頑張りまーす。

 

 

 

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 【最近のはなし】

 

大島のポパイズクラブオリーブ園のオリーブオイルと新漬けの商品デザインさせてもらいました。

我ながら、なかなかお洒落・・・・(言っちゃったよ)

ポパイズクラブオリーブ園は、大島のチャーミングなおっちゃんたちが、お手入れ、収穫、加工までをしている素敵なオリーブ園。

耕作放棄地の活用を目的に、小豆島の苗木を植樹して3年が経ったそうです。

今年は大豊作で、私も吉海町の協力隊の千々木さん、山崎さんに誘われて、こういった形でお手伝いさせていただきました。

 

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作業の日は、平均年齢71歳のメンバーが集まって、早朝から昼まで働き、お昼にはオリーブたっぷりのピザ(園内にピザ窯あり)と缶ビールでパアっとやる。ひとしきり飲んだら、日の明るいうちに顔を赤らめてトボトボ帰るという流れ。

「なんていい生活なんだ!」と拍手したくなります。

 

こういう楽しいおっちゃん達の話を紹介することも、ブランディングに使えそうだなと思ったりして、すごーく勉強になりました。

島に来てから、商品デザインは初めてだったので、ちょっと興奮気味。この子達が、各家庭のキッチンに鎮座すると思うと、ニヤニヤが止まりません。今後もお付き合いが続くといいなぁ・・・と思っています。

 

 

 

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南予に行きました】

 

伯方島にいると、なかなか接点のない南予地方。トライアスロンの視察で愛南町に行って以来かな。いかんせん私用車のない私は、行きません。行けません。

 

今回は、日帰り旅行ということで、尾道市瀬戸田生口島)の協力隊のせいらさんと、大三島在住のえみりさんの2人とご一緒させてもらいました〜!やったー!

 

大洲市の青島っていう猫だらけの島で、猫とじゃれて癒されようぜ!というテーマの旅行だったはずが、朝のフェリーに乗り遅れ、午後のフェリーが欠航という悲しみの淵へ・・・。とてつもなく晴天だっただけに、無駄にかさばる猫のおやつとおもちゃが悲壮感をかもしました。

 

いやいや、でもでも、南予は魅力スポットいっぱいだ!

四国最西端!佐田岬。もう全然海の色が違います。なんちゅうか、エメラルドな透明感。美しいけど、怒らせたら怖い人って感じで。なめらかなブルーが魅力の瀬戸内海とはまた違う海の顔に、宇宙に行ってもいないのに「地球は青かった」って言いたくなります。

 

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佐田岬は、いろいろルートがあるんですが、何せ、フェリーを逃して時間が余りまくっていた私たちは、端から端まで、いろんな所を通って歩きました。まあ、とにかく灯台までが遠い・・・・!軽いハイキングみたいな感じで、すごい楽しかったです。

あと、入り口にウニを売りつけてくるおばあさんがいたり、同じおじさんと何度も遭遇したり、RPGみたいでした。

 

そして、帰りには有名な下灘駅へ。

海に一番近い駅。なんてセンスのいい場所なのでしょう。ゴテゴテカラフルなデザートじゃなくて、この慎ましげなハイセンスこそ、「インスタ映え」だと声を大にして言いたいよね。すっごく絵になる。

 

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しかも、青島行きフェリーが欠航になったおかげで奇跡的なタイミングで伊予灘ものがたりに遭遇!多くのファンに紛れて、写真を撮りまくりました。

 

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下灘珈琲でティーブレイクしながら、まったり過ごす南予旅〜。

愛媛、やっぱり見所いっぱいじゃないですか!!!計画がことごとく無に喫したにもかかわらずこの充実度はすごいです。

まだまだ行きたい所たくさんあるし。内子町にも今度行ってみたいです。(車を早く買おう)

 

帰りには今治の伊予水軍で夕飯を食べて帰ったんですが、鯛釜飯が美味しすぎて「ここは使える!(人が来た時に)」 って連発しちゃいました。コスパよすぎて・・・・

 

愛媛、ええとこでよかった〜

 

 

はい。

 

まあ、そんなとこです。

今日から引き続き、楽しい秋のプレイバックに浸りながら、 ダイエットを頑張ります。

 ブログも頑張ります。

 

 

オータム・イン・ハカタジマ

域おこし協力隊の10月。

 

・・・・休みが無いなーーーー!(ほとんど叫び声)

毎週末、イベント目白押しで、行ったり来たり。それに加えて研修がコンスタントに入ってきて、イベント、出張、イベント、出張。

ここに来て色々と仕事も充実してきた分、立て込みまくっているという、そんな毎日だったわけです。

良かったのは体をこわさなかったこと。タフな自分の体を褒め称えたいです。

やはり母のプロポリスをヨーグルトに混ぜて食べていたことが要因だろうか・・・

 

と、誰に向けてでもなく忙しいアピールしたところで、随分暇をして家でダラダラしていた夏は帰ってこないぜ、ネエチャン。

0か100かの時間の使い方が何ら学生時分と変わらないダメな私がいます。「人生フルーツ」で感銘を受けた「コツコツ、ゆっくり」な生き方はいずこへか。

 

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そう、そうです。

先週の映画「人生フルーツ」の上映会も、皆さんのお力を借りて大成功に終わりました。いい映画をいい人たちと一緒に観る空間は、今まで行ったどこの映画館よりもすてきなシアターになっていました。本当にありがとうございました。

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何より映画がべラボーに良い!!!

物語の主役は90歳と87歳の建築家ご夫婦。生き方や考え方が古びていないどころか、若者よりも時代のずっとずっと前の方を見ている。

「次の世代にお金は残せずとも、いい土を残せば、作物は絶対に誰でも作れるから」「出来ることからコツコツ自分でやること。そうすれば絶対に何か見えてくるものがある」

という映画の中の言葉は、これからの私の生き方を考えるヒントになりそうです。

映画はこういうことがあるから面白いです。

一瞬の目に見えるもの、ささやかれる言葉を色んな人が共有して、さらに個人個人の中で「お話」が広がっていく。映画を観る前と観た後では、世界がちょっと変わって見えることだってある。

映画を観ることで得られる豊かな体験を、島で共有できたら素敵だな・・・と改めて思いました。私のこれからの活動に自身が持てたような気がします。

あまり深いことを考えずに、私がやりたいことをやってみればいいんだな、っていう。

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28日、29日は、生口島瀬戸田の協力隊、せいらさんの企画するアンテナショップ「OMiSe」にアクセサリーを出店しました。夜なべしたアクセサリー週間もこれにて終了。

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出店者は、広島各地&しまなみの協力隊。しかも女性多数派。(協力隊では珍しい状況だね~と女子会が盛り上がりました笑)女性ならではの地域での悩みとか、活動についての話(愚痴)を共有できたのがとてもいい機会だったかな。

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一日目、汐待亭での絶品おしゃれコース付女子会が終わって、いつものように50ccバイク生活者の私は橋から橋へ。真っ暗でしとしと雨のうら寂しい大三島を走っている途中、やはり出ました。ヤツが。島のやさぐれ者a.k.aイノシシ。

バイクのライトで、イノシシの巨大なおしりを追跡しながら走ること10メートル。シャッ!と茂みに入っていきました・・・。く・・・肝が冷えるぜぇ・・・・。

 

翌日のトークサロンも、最後までやりたいぐらい楽しいユルさで、いろんな人の意見に共感しまくりでした。

有吉も中国新聞デビューしたみたいです笑

 

 

とりあえずめまぐるしいスピードで10月が終わり、給料日もやってきて、遊ぶ間も無かったおかげで貯金もちょっとホクホク。(かなりチョッとやけど)さすがに車買うかな。

 

11月は、誕生日の月だし、さらに楽しんで仕事ができたらいいな~。

 

 

 

今日は祭り!ここはアジア!

伯方島はすっかり秋です。さわやかな風が海からやってきて、なんとなく色彩温度の高い空気感。これこれ~♪秋秋~♪

 

伯方島も秋祭りの季節。

前の週が大三島で、一週遅れて伯方島。やはり祭りの盛り上がりは大三島!と聞いていたので、伯方はどんなかね。と思いつつ北浦地区の祭りに・・・

伯方島はもともと5つの村で出来ているので、祭りも5地区別々で執り行われます。私が住んでいるのは叶浦地区なのに、なんで北浦で?と言われたりしますが、北浦の人たちには着任当初から何かとお世話になったり、イベントに呼んでいただいたり、、、今回も自治会長さんから「保険かけとくけん」と名前と生年月日を書くように言われて、あれよあれよと言う間に北浦の祭りに参加していました。(笑)

「ん・・・保険?」

というひっかかりはさておき、前日の東京出張から大慌てで帰ってきて、瞬時に祭りモードへ。

獅子舞や、子どもたちのオシャレなメイクがかっこよくて見惚れていると、金色の飾り神輿登場。男の人たちが歌いながら現れたと思ったら、「せっかくはっぴきとるんやけん!」と押し出されて神輿の下へ・・・・

私の地元にはこういう祭りが無かったので、はっぴを着るのも、神輿をかく(担ぐ)のも初体験!恥を忍びながらもテンションは爆上昇でした。

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日差しに当たってギラギラ光りながら、男衆の歌声と一緒に揺れる神輿、、、、「ぶらさがっとけ!」と言われるほど、いてもいなくても変わらんような私でしたが、クラクラするほど興奮しました・・・祭りしゅごい・・・

「おかあさーん、女の子がおるよーーーー!」とどこからともなく子どもの声。

一瞬、「本当によそ者で女の私なんかがズケズケ加わってもよいものだったんだろうか・・・・」と我に返った私。

 

お宮に戻ってお弁当を頂きながら

「すいません、ずうずうしく。私なんかが大事な祭りに入ってもよかったんでしょうか?」とおじちゃんたちに言ったら、

「ええんよ!ここの祭りももっとグローバルになっていかにゃ~いかんのじゃけん。女性が(神輿を)かいたんは初よ!来年は女神輿をつくらにゃ!」

とスマイル。

うううう~~~懐がひれぇ~~~~(泣)

 

しかし、男の人がこうは言っても、お母さんたちは分からない。せっかく祭りのためにおいしい料理やお接待を用意してくれているのに、どこの馬の骨か分からない女がズケズケとご馳走に呼ばれているというのはいい気がしない人もいるのでは・・・?

と思いつつ、集会所に着くと、

お母さんたちが笑顔で、「ご苦労様じゃね~!偉いね~!」と沢山ジュースを持たせてくれました・・・・。

うううう~~~あなたのお家にお嫁に行かせてください~~~~(泣)

 

もうダメだ。これは夜までいよう!と決意。出張疲れとか知るか。

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一度飾り神輿をお宮に入れたら、今度は別の神輿を出して、投げたり、ゴロゴロ転がしながら集落を練り歩きます。海水が入ってくる水路とか、川とか、引き上げるのが大変なのに、投げてイエーイ!を繰り返すので、全然進まない(笑)

そしてすごく危ない。「危ないぞー、大丈夫かー?」と言われるたびに、「大丈夫です!保険かけてもらったので!」と繰り返す私。

思いがけず保険の大切さを知る。


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落ちた、というか落とした神輿。


一瞬「一体これは何だ・・・?」と我に返る瞬間があるものの、「いやいや、このカオスな感じがアジアやねん。日本やねん。」と言い聞かす。

子ども神輿の方にも「おいみんな!もっと大きい声で歌おうぜ!」とか言って指揮をとるイケメンがいた。惚れてまうやろ・・・

人が減っているとは言え、こうやって大人の姿を見て、伝統が引き継がれていくんだな~。すごいな。人が豊かな場所だな。とつくづく思います。

夜になると、そこここでお酒を飲み歩きしている男性たちのテンションもあがってきて、頭にリボンをつけて踊りだすおじいさん。ここで歌うのはまさかの「炭坑節」という関係の無さ。

酒の席らしく手拍子がなりだした途端、「あんたどっから来たん???!!」と島のお母さんの驚きの声。「さっき家に送って帰ったやんか!どがんしてここまで戻ったん?」と頭にウサ耳っぽくリボンをつけたじいさんに呆れ顔の女性陣・・・(笑)

一度家に帰ったおじいさんも復活するくらい元気な祭りとや。

めっちゃ笑いました。

 

結局、暗くなるまでいましたが、

有津地区の人から、祭りの打ち上げにお呼ばれしていたのもあって、神輿の宮入りまでは見ず、7時過ぎに帰らせていただきました。いやー、私の初めての秋祭りは貴重な経験になりました。とても面白かった。ありがとうございました。

 

今年は北浦地区での参加でしたが、来年は宵宮から色々回ってみようかな~と思ったり、いや、来年も北浦来たいな~と思ったり・・・

とにかく無病息災で一年、次の祭りまで頑張りましょう!


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半年経って、しまパサール。

私が伯方島にやってきて半年が経ちました。

驚きの速さでしたが、日々の密度は濃く、新しい学びや体験に溢れた半年でした。

 

 

この節目のタイミングで、「しまパサール」というイベントが開催されました。

いつもお世話になっているアクティブな良子さんにお声かけいただいて、徳島から55歳の父(カレー屋)まで呼びつけ、有吉家は大盛り上がり。(笑)

もちろんイベントも大盛り上がり!来場者400人だそうでした!

あああ〜〜楽しかった!

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賑やかなイベントを楽しみながら思ったことは、本当に素敵な所に来られたなあ、ってことです。

島での半年間に出会った人や、その人たちとのご縁の上に、今の私の活動や、のびのびとした生活が成り立っているということを実感する素晴らしい機会をいただけたと思います。徳島のカレーオジサン(父)にまでも優しくしてくれる人たちってなんなんですか!もう感無量でした。

私は半年間、島の人たちにもらうもの、してもらうことばかりで、何もお返しできていません。学びをいただき、チャンスをいただき、優しいお心遣いをいただき、野菜や魚介もいただき(笑)、情けないくらいもらってばかりです。

思い返せば、自分のためにこう生きたい、こうありたいという考えばかりだった自分を反省しながら、じゃあ私は何ができるだろう?この島の人たちにどうしたら喜んでもらえるだろう?という考え方にシフトチェンジできたような気がします。(協力隊なのに今更でしかないですけど)

 

先週、児童館の先生から素敵なお話をしてもらいました。

 

私たちは、子どもたちに、「どんなことがあっても、あなたの帰ってくる場所はここよ」と覚えていてほしいの。「この島があなたの故郷よ」って。そのために、島で思いきり遊んで、思いきり学んで、島は楽しい!島は面白い!って思えるような体験をいっぱいしてほしいと思っています。

って。

感動しますよねえ・・・。

先輩隊員の北山さんのヤギ森山での活動も、そういった島の人たちの思いや、子供たちの情操の発育に大きく貢献しているな〜と思います。子どもの湧き出るエネルギーと自然の相性って抜群なんですよね。

私も、小さい頃、近所の新井さんちの裏山を「とんがり山」と勝手に名付けて、友達と探検をしたり、夕日が綺麗な場所に秘密基地を作って、水筒でトポトポお茶を注いでたそがれたりしていました。自然という、不思議で美しくて、巨大で恐ろしいものの体内に子どもたちだけで踏み込んでいった体験は、大人になっても忘れないんですよね。

私は、こうして吾野という場所を置いてきてしまったけれど、いつか吾野という故郷に何かしてあげたい、お礼がしたいとずっと思っています。

島を出る子供たちや、島から遠く離れて暮らす人にとって伯方島はどんな場所なんでしょうか?

最後には戻ってくる故郷であってほしいな。

と、よそ者が勝手に言ってますけど・・・。

 

私は、仕事から家に帰る間、50ccにまたがると目に飛び込んでくるものが好きでしょうがないんです。例えば、釣り竿を持ってチャリンコで海に向かっていく中学生とか、海藻(イギス?)を干すお父さんお母さんの仕事姿とか、西日の入る家の窓際でミシンに向かう人の影とか、

麺棒を背中と脇の下に挟んでウォーキングしてるおじさん、ダックスフンド犬をチャリンコに乗せてどこまでも走るおじさん、のんびりした背中で釣りをしているおじさん・・・(おじさんばっかりかよ)

 

なんちゅうか、こういう風景を見るたびに、「あああ〜〜〜〜〜〜」っていう温泉に入った瞬間に出るババくさい声がでます。(やめとけ)

 

あと、苗字が同じ人が多いので、仕事の時でも下の名前で呼び合う感じとか、あの人とあの人が親戚で、あの人とあの人が兄弟で、っていう話も大好物です。なんかピースフルな気持ちになるんですよねえ。

 

しまパサールでは、今までに出会った人たちが、次から次に声をかけてくれて、本当にとても嬉しかったです。誰も知らず、何も知らずに身一つで飛び込んできた伯方島で、半年間、こんなにたくさんの人に、助けられたり、優しくしてもらっているんだなということが実感として湧きました。

父の伯方島参観日がしまパサールでよかったと思います。

カレーはあっという間に完売。「今日は楽しかったねえ」と何度も言って帰りました。めでたしめでたし。

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 (アワシャンティのカレープレート700えん。えびとれんこんのカレー、すだち鶏チキンカレーの合いがけです。)

 

私の初めてのウクレレライブ(10分ももたず)は、まあだいたい予想できていたテンパリストっぷりを発揮しながらも、頭カラッポで(夢つめ込めない)「無」のまま演奏し終わりました・・・(失笑)。むしろ喋っている時が一番落ち着くという・・・こんなもんですか?(笑)

まあバカズ、バカズ!(←次があると思っているおめでたい女)

 

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で、母から「かなちゃんの動画撮っといてね」と言われていたので父に一眼カメラを託したら、愕然とするほど何も撮れていなくて(というか撮った痕跡さえない)、家に帰って父が和牛みたいにグーグー寝ている横で

「ん????(アルカイックスマイル)」ってなりましたわ。元カメラマン、とは?

まあ反面、ホッとしたけどな・・・。恐怖映像見るぐらいの気持ちでカメラ覗いたから。

 

それにしても、万年素人のウクレレを舞台にあげてくれる島の懐の深さ、、、、(というか良子さんやたかひでさん、のぶさん)照れくさいけど嬉しかったです。セッティングとかいろいろ、本当ありがとうございました!

 

漂流物のアクセサリーの方も、意外にも中学生くらいの女の子たちがみんなで買って行ってくれたり、ブログを見て来てくれた人がいたり、泣きそうに嬉しかったです。今まで夕凪の伯方の浜を、這いつくばるように散策する怪しい女だった私ですが、こういう瞬間のためにコツコツものづくりするのっていいなあ〜と思うと同時に、そろそろ木版画で島をモチーフに作品も作らなくては!と元気が湧きました。

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(今後も「アトリエmanimani」としてアクセサリー販売をしていきます)

 

 

近頃、役場のデスクにこもりがちだった私ですが、秋は私のシーズンなので(適当)しまパサールをきっかけにして、もっといろんな人と出会って、関わって、学ばなくちゃいけないと思います。

いろんな場所に顔を出していこうと思うので、ぜひ今後とも宜しくお願いします。


島女子スタッフのみなさん、出店者のみなさん、おつかれさまでした!

 

 

  

 

 

だって東京だよ、おっかさん

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(下北沢はカレーが有名とか知らん)

 

 

東京の街に~でて~きま~した~♪

 

というわけで久々の東京。出張。

離島創業スクールという講座に参加してきました。

長く芸大みたいな所にいると、タバコ(アメスピ)片手にボサボサヘアーで哲学を語りながら生きていくことが一番かっこいいんだぞ★

みたいな空中浮遊する暗示に惑わされて、まともに社会の仕組みに目を向けてこなかったので、私にとってはこうやって経営とかビジネスの一般的なスキルを勉強できる講座というのは、大人になる切なさを伴いながらも、とても大事だな~と思ってたりします。ほんとうに。

 しーかし、もともと数字を憎憎しくにらみつけるほど算数、数学が嫌いだっていうのに、どうして「経営」「ビジネス」なんてものにジリジリしているのか。お金を数えたりするし、経済ってゼッタイ不向きな気がするし・・・(こいつおバカなのか)

 ただ私いつか、美味しいものを沢山与えて育ててくれたお父さんとお母さんに、食い倒れてあの世に旅立って欲しいんです(棒読み)。まあ、人間の自然死というのは餓死のことを言うらしいので、精神的な食い倒れをば。世界の美味しいものを体に刻み込んで死んでくれ、という思いです。(いささか早い親の晩年の計画)

 

 そんな、日本海でのかに三昧を夢見る両親に、この期に及んで、「印税生活したい。印税生活できたら最高」とか言っている私。「そんなこと言ったって・・・」っていう食卓に失笑を誘う発言の連発。世の親御さんたち、こんな子どもに育てたらだめですよ・・・苦労しますよ・・・

 さくらももこのエッセイとか読んでいると、さくらさんが大金持ちなおかげで、ヒロシは海外に旅行しまくっているし、そのヒロシの様子を文章にすれば、さらにお金になるというすごい世界が広がっているのです。まるちゃんの未来明るすぎかよ。

もちろんそれこそ「才能」なんですけど。ね。

 

 

 話は大きく変わって、東京でのセミナー終わってから、東京でOLをしている友達と下北沢でオシャレな夕飯を食べました。駅前のゲーセンの前で一人でガチャガチャをしている私をみて「やばいんだけど!!!(爆笑)」と言いながら現れたムラシマ。

すっかりOLさんのいでたちで、中学時代の部活動中、テニスコートに生えている謎の草を見て「この匂い絶対大麻じゃん!大麻栽培してんじゃん!」と大騒ぎしていた私たちとはずいぶん違うライフスタイルになっていることを実感しました。

それでも会うやいなや、5億回くらいしている中学の頃の話。「教師の墓場」と何年も言われ続けていた我が母校での、理不尽で楽しい日々のこと。未だに「吾野プリズン」と呼んでケラケラ笑っています。

でも吾野いいところなんだよな、たまには顔出さないと。

大学のときに、前に住んでいた東吾野の家をテーマに作品を作ったら、なれないことをしたせいで血ヘドを吐くほど苦労したので(仕上がりは激ショボ)、「故郷がもう来るな!って言っているのかね・・・」という悲しい気持ちになってしまって、しばらく行けていません。でも私の木版画作品の舞台は、ほとんどが東吾野なので、思い出すだけでじんわりと心がポカポカします。そのぐらい好きです。

玉出身でも飯能の山奥から出てきて、現在のどかな島暮らしをしている私には、東京はとてもしんどくなってしまう場所です。そんな大都会で、バリバリ仕事を頑張っている友達。偉いな、すごいな、と話をすればするほど思います。セミナーに参加して大人になったような気でいる私なんかより5倍は成熟している。

 

 帰りの駅まで送ってもらって、券売機でせこせこ切符を買っている私を見て、「ICカードないの?!?!笑 今時ジジババか外国人だけしか買ってるところ見たこと無いわ!」と言われつつ、乗換えを教えてもらい、まるで自分が「東京物語」の島から出てきた老いた親になったような気持ちで帰りました。

電車の中で、さっきやった『魚卵がとび出る!』というガチャガチャから出てきた「押すととびっこが出てくるトビウオ」のストラップを無心でいじりながら帰路に着きました。

 

 まだ東京でのセミナーは4回もあるので、せっかくだから東京でいろいろ情報収集できたらいいな。

 

 

 

 

 

なんでもいいから人並みに幸せになりたい

 

「一番になれとはいわないから、勉強も運動も〈人並み〉でがんばりなさい」

 

と言ったのは、2008年、病床のじいさん。

ヤクルトに刺したストローをくわえながら、しわくちゃの手を差し出して、おこづかいに500円玉を握らせてくれたので、「これはきっと最後の500円玉だ」と思って他のお金と分けていたってのに、いつのまにかどれがどれだか分からなくなってしまったのでした。

人の遺言にケチをつけるわけではないけれど、〈人並み〉っているかね?と思っていた昔の私。でも、おじいさんが今の私を見たらきっと人並みにがんばっているな、とは言ってくれない気がしてきました。(半笑い)

 

それでもなんとかして人並みのヒゼニを稼ぐためにはがんばりたい。

今後お金になりそうなことは手当たり次第つついておいたら、この先もし首が回らないような事になったら助けてくれるリーサルウェポンにだってなりうるかもしれないのだから!(ちなみに有吉家の最後の一手は、バブルに50万円で父が買ったライカのカメラと、母が複雑なルートで入手した葛飾北斎の黒富士だったのだが、つい最近オリジナルの図録と見比べて「どう見てもニセモノなんだけど・・・」という結論が出たばかりである。)

 

芸大に通っている頃、アクセサリー販売のうまみを知った私は、ガネーシャのヘアピンとか、パールバーティのストラップとか作ったんですが、あまりにダサすぎて全く売れず(あたり前田のクラッカー♪)、その後もちまちま作っては大学祭に並べたりしていました。

まあピンと来る素材に出会えなかったという感じですね。(ガネーシャは違うだろゼッタイに)

 

それで、アクセサリーの材料だけがどんどん増えて、しょうがないから島に持ってきていたんです。

島に来た当初、海の近い生活に感激して、色んな浜を散策してはビーチコーミングをしていました。もともと収集癖があるので特に何も考えていなかったんですが。(使い捨てコンタクトのケースを袋パンパンになるまで集めていたというキモい過去もある)

集めてきたほとんどの物たちは部屋を散らかしただけのゴミだったんですが、今回は何か形にしたいと思って、例のパーツを使ってアクセサリーにすることにしました。

大好きなアクセサリー作家のayako.ceramicsさんのパーツのつなぎ方とかを参考にさせてもらい、意外にもさくさく作れました。(ありがたや~)

 

そんなこんなで、私のアクセサリーいったい誰が着けてくれるかしら?とニヤニヤしながら、近頃はよなよな愛情をこめて作っております。

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これは最近お気に入りのシリーズ。

このぐらい分厚いビーチグラスは探すのだけでも結構大変なのですが、裏のホログラムが角度を変えるたびにキラキラしてかわいいです。

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瀬戸内海は凪なので、ほどよく角がとれて形や模様は残っているパターンが多いです。

これはその分かりやすい例。ゴツゴツ系です。

 

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今は25個ほど出来上がっていて、今度の10月1日に販売するしまパサールでは、40個くらい並べたいな~と思っています。

私がイヤリング派なので、全体的にイヤリング多しです。(ピアスも少々有り)ネックレスなんかも毎日増えています。気になる方はぜひ、伯方島のしまパサールへどうぞ!

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このイベントには、愛媛発進出の〈流浪のカレー屋akaうちのお父さん〉もやってきますので、アクセサリーもカレーもどちらもよろしくお願いします。

カレーが売れないと、大事なライカを売らなきゃいけなくなるのでね★(知ったことか)

 

 

久々のブログで勘がにぶりまくりです。(別にもともと冴えてないけどな)

 

下書きにボツ記事たまっていますが、「あいつ全然こーしんしてねっ」と陰口言われる前にどんどんやったります。

ただアクセサリー作りもあるので・・・ね・・・

お察しください。

 

 

では。