伯方島まにまに日記

愛媛県伯方島に移住した25歳女の日々のおしゃべりです。

島に芸大仲間が来るといつも勇気でるよ・・・

 

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私が伯方島に住み始めてから、幾度となく友人や家族が遊びにきました。

ワークショップをするから来て~と、頼んだりも。

 

みんなが来てくれるのは、「しまなみ海道」「島旅」という2大コンテンツの引力と、私が何してるのか一応見ておこうか、ぐらいの気持ちなのだと思っているのですが、はるばる来てくれるのはやっぱり嬉しいし、私自身も毎回フレッシュな気分でしまなみを楽しめるので友人、家族の訪問は大好き。

 

先週末も、京都芸大の版画専攻で一緒だった友人がやってきました。

彼女は現在、銅版画家として、大阪の貸し工房を拠点に、作品づくりをしています。

制作日以外の日は、派遣の仕事と、私も大学時代にお世話になっていたグループホームの仕事をしながら、たまに芸大にも出入りしたり。

休みの日あんのか?ってくらい忙しそうだけど、

「いや~今めっちゃ銅版画楽しいねんなー」と笑顔の彼女。

というか、昔から「版画楽しいわーーー」って常に言っているイメージ。

卒業してからもそのモチベーション続くのすごいね、と言ったら

「大阪の工房に使用料支払っていると、その時間を無駄にできない感があって、逆にいいんだよね。銅板みたいに、大きな設備が必要な版画だからこそ、制作できてると思う」だってさ。

そうかー

私は「木版画はどこでもできるから最高だよな」と言っていたけど、いざ家でできても展覧会なんかがないとやらないもんな逆に。

でも、地方には共同工房みたいなものはありませんので、結果的に私と木版画っていいマッチングだったな、とも思う。

 

島に来るような私の芸大時代の友人たちは

「オレの理想は、尾道に家買って、ワイワイ暮らすことッス」

「みんなで海の見えるところにアトリエ作って、雑貨屋もして~なぁ~」

とかぼやくので、私の仕事やこれからの話に、すごく好意的に興味を持ってくれて嬉しいです。(同族すぎてやばい笑)

 

芸大のいいところは、美術教育の質うんぬんかんぬん、なんかではなくて

「これでいいのだ!」精神が普通にあるってことなんだよなー(個人的な意見)

やってみてだめでも自分の責任だから、それを周りが「大丈夫?」「無理じゃない?」って最初から言わない。極論、いい意味で他人に興味がない。でも自分らしくあることには妥協がない。

私の周りだと、仕事も「向いていない」「自分らしくない」と思ったらスパッとやめる人が多い。それでいいと思う。

 

実は、埼玉の地元に帰省したとき、友人のお父さんに久々に会い、開口一番に「で、協力隊終わったら、これから何するの??就職しなきゃでしょ??起業っていったって無理な話だしなぁ」と矢継ぎ早に言われ、正直、7、8年ぶりに会って一番気になるところソコかい!!と心でツッコミながら、私も近況報告を楽しくする気になれず残念な気持ちになりました。

親も友達も「いいね!」と言ってくれるので、ヘラヘラしていましたが、世間一般的には「モラトリアム伸び子ちゃん」としか思われていないのだなぁ、と。

 

私が大学を卒業するとき、

他専攻だけど交流があった先生と廊下でたまたま出会い、

「おお!有吉さん!君は院にいくんか?」と言われ

「いや~、実は地域おこし協力隊ってのをしようと思っていまして・・・」と答えたら、

「そうなんか!有吉さんは院に進むのかと思っていたけど~。何はともあれ働くんやな!偉いぞ!!」と足早に去っていった様子がおかしくて忘れられません。ザ・京芸!

 

で、興味がないのかと思いきや、そのあと、神山で空き家リノベーションをしているデザインの先生に私を紹介してくれたり、あれ?めっちゃ覚えててくれるやん・・・みたいな優しさ。笑

 

よく言う、「心配だからきつく言ってるの」なんてのは嘘だな、と思う。

自分自身にモヤモヤした不満があるから、人が自由にしていると許せなくなっていくのよね。だから、うちのお父さんみたいに、貧乏でもそれなりに楽しんでいる人のことを良く思わない人がいたりする。

私に「調子に乗るな」と非通知で電話をかけてくる奴がいる。

 

でも自分が好きだったら、逆に人にサービスしたくなるよね。

地域おこし協力隊にも、そういう人たちが多いと思います!

世界平和への一歩は、「自分らしく」あることですな~~~

(持論風だけどある学者さんのうけうりです)

 

やっていることはブレブレだし、やりたいこともすぐに変わるけど、本当、自分が好きでいれる場所で、自分が好きでいれる暮らし方、働き方をしたいなー

芸大(風)な場所が、この世から無くなりませんように。

いっぱい増えますように・・・

 

って、アレ?何がいいたかったんだ、私・・・って思い出すと、

 

その、先週来てた友達とお好み焼き食べに行ったとき、お店の人が着てたポロシャツを見て私が「あ、あれ、デザインしたやつ」と小声で言ったら、島に来た友達が

「あっりよし!いいなーーー!自分の作ったものが町に普通にあるねんなー!いい仕事してるなーーー!」と絶賛してくれて、嬉しかったってことを言いたかっただけなのです。

まじ最高の友。

 

 

 

 おわり